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2005 年度 実績報告書

下垂体腺腫におけるPPARγの発現と下垂体の機能分化に関わる転写因子との関連

研究課題

研究課題/領域番号 16790836
研究機関日本医科大学

研究代表者

田原 重志  日本医科大学, 医学部, 助手 (80277540)

キーワードpituitary / pituitary adenoma / PPARγ / transcription factor / RT-PCR / immunohistochemistry
研究概要

ステロイドホルモン受容体ファミリーに属するPeroxisome proliferators-activated receptor(PPAR)の中でPPARγは下垂体腺腫の増殖抑制に関与していることが報告されている。このPPARγのリガンドであるthiazolidinedione(TZD)系薬剤の投与により、Pit-1の発現が減少したとの報告もあり、下垂体機能分化に関わる転写因子とPPARγとの関連について注目されている。昨年度は非機能性下垂体腺腫を中心にPPARγと下垂体の機能分化に関わる転写因子の発現について検討したが、本年度は機能性腺腫を中心に、それらの発現を検討した。PPARγの発現はACTH産生腺腫で多く認められるとの報告が多いが、RT-PCR法による検討では、ACTH産生腺腫のみならずGH、PRL、およびTSH産生腺腫において広くPPARγの発現が確認された。さらにImmunohistochemistryにおいてPPARγは腺腫細胞の核内に発現しており、正常下垂体より発現率が高いことが確認された。また、Pit-1陽性のGH、PRL、およびTSH産生腺腫において、その傾向は顕著であり、同一腺腫細胞でのPit-1とPPARγの発現も形態学的に確認された。これらの結果より、PPARγがACTH産生腺腫のみならず、他の機能性腺腫の増殖抑制にも関与していることが示唆され、Pit-1との関連についても示唆された。本年度は形態学的な分析のみであったが、今後、in vivoでの検索も加え、実際の臨床応用が可能かどうか、さらに検討する必要があると思われる。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] Management of pituitary incidentalomas : according to a survey of pituitary incidentalomas in Japan.2005

    • 著者名/発表者名
      Oyama K, Tahara S, et al.
    • 雑誌名

      Semin Ultrasound CT MR 26(1)

      ページ: 47-50

  • [雑誌論文] Pituitary adenoma2005

    • 著者名/発表者名
      Tahara S, Sanno N, Teramoto A
    • 雑誌名

      Nippon Rinsho 63(9)

      ページ: 145-150

  • [雑誌論文] 標準治療と最新治療-メリット・デメリット 先端巨大症2005

    • 著者名/発表者名
      田原 重志, 山王なほ子, 寺本 明
    • 雑誌名

      Clin Neurosci 23(12)

      ページ: 1446-1447

  • [雑誌論文] 転移性下垂体腫瘍の一例2005

    • 著者名/発表者名
      大山 健一, 田原 重志 ら
    • 雑誌名

      日本内分泌学会雑誌 81(supple)

      ページ: 166-167

  • [雑誌論文] 頭蓋骨腫瘍と腫瘍様病変:トルコ鞍病変2005

    • 著者名/発表者名
      大山 健一, 田原 重志, 寺本 明
    • 雑誌名

      Clin Neurosci 23(5)

      ページ: 565-567

  • [雑誌論文] 非機能性下垂体腺腫2005

    • 著者名/発表者名
      石井 雄道, 田原 重志, 寺本 明
    • 雑誌名

      ホルモンと臨床 53(12)

      ページ: 57-60

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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