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2004 年度 実績報告書

脳内ドパミン系に対する作用を指標にしたキセノンの脳保護作用に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16790899
研究機関関西医科大学

研究代表者

増澤 宗洋  関西医科大学, 医学部, 助手 (30351539)

キーワードキセノン / 笑気 / ドーパミン
研究概要

in vivoマイクロダイアリシス法を用いたラット脳側坐核からのドパミン放出測定
ウィスターラット(250-300g)をネンブタール麻酔下に、測定の少なくとも2日前に脳側坐核にガイドカニュラを挿入する。測定前日に半透膜のプローブを埋め込み、人口脳脊髄液を用い、マイクロダイアリシス法を用いて高速クロマトグラフィーによりドパミンの分離・定量を行う。
(1)キセノンと亜酸化窒素によるラット側坐核からのドパミン放出の測定
ラットを自由行動の状態にして、ドパミン濃度が安定した後に(最低1時間)キセノン(45%:0.28 MAC)もしくは亜酸化窒素(60%:0.28 MAC)を1時間吸入させる。さらにこれら麻酔薬を洗い流しさらに1時間ドパミン放出を測定する。サンプリングは20分毎に行う。
(2)ケタミンの側坐核からのドパミン放出増加に対する、亜酸化窒素とキセノンの作用
ケタミン50 mg/kg腹腔内投与群、60%亜酸化窒素吸入10分後ケタミン50 mg/kg腹腔内投与群、45%キセノン吸入10分後50 mg/kg腹腔内投与群の3群に分ける。吸入麻酔薬は(1)同様1時間投与し、洗い流した後さらに1時間ドパミン測定を続ける。
(結果)
ラット脳側坐核でのドパミン放出は、亜酸化窒素で有意に増加したが、キセノンでは低下傾向を示した。また、ケタミン投与によるドパミン放出の増加をキセノンは抑制したが、亜酸化窒素は抑制しなかった。このことから、キセノンはより精神異常発現や耽溺性を持たないことや、ひいてはドパミン系を抑制することによって、神経保護的作用をもつ可能性が示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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