研究課題
岐阜大学医学部附属病院およびその関連病院泌尿器科に来院した淋菌性男子尿道炎が疑われる患者から尿道分泌物を採取し、分離培養および同定を行った。得られた淋菌臨床分離株は、専用の保存培地に懸濁後-70℃にて各施設にて冷凍保存を行っており一部については当教室に送付され、当教室にて保存を行った。また淋菌臨床分離株の保存を行った淋菌性尿道炎患者より感染源、治療内容など疫学的・臨床的背景を収集した。-70℃にて保存してある淋菌臨床分離菌株のうち当大学に送付・保存された菌株についてはβラクタマーゼ産生の有無を確認の上penicillin G、ampicillin、cefodizime、ceftriaxone、cefpodoxime proxetil、cefxime、cefdinir、levofloxacin、azithromycin、tetracycline、spectinomycin等の抗菌剤のMimimal Inhibitory Concentration(MIC)をCLSI(Clinical and Laboratory Standards Institute)法に準じ寒天平板希釈法にて測定した。感受性測定結果の一部についてはすでに学会にて報告を行っている。またMICを測定した菌株についてはpenA、penBおよびmtrRそれぞれに特異的なプライマーを用いたPCR法にて増幅を行い、さらに塩基配列を決定したのちそれぞれの遺伝子の変異を検討している。得られたMICと各種遺伝子の変異を比較検討し、セフェム系抗菌剤に対する耐性に関与する遺伝子およびその変異を解析している。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (4件)
Antimicrobial Agents and Chemotherapy 49・1
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