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2005 年度 実績報告書

嗅神経鞘細胞移植による内耳神経の軸索再生に関する形態学的・生理学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16790986
研究機関東京大学

研究代表者

牛尾 宗貴  東京大学, 保健センター, 助手 (70361483)

キーワード嗅神経鞘細胞 / 内耳神経 / 再生 / 中枢神経 / コレラトキシンB
研究概要

嗅神経鞘細胞移植による内耳神経の再生
本実験では、再生しないと考えられてきた中枢神経(今回は蝸牛神経)を再生させるのが目的である。最終的に再生させるために必要であると考えられる操作の習熟、補助実験は終了し、現在は実際に移植を行い、形態学的に評価している。
(1)内耳神経、顔面神経の末梢-中枢神経移行部の検討
蝸牛神経を切断する部位が中枢神経であることが大前提であるため、末梢-中枢神経移行部の位置を確認した。モルモットの蝸牛、前庭、顔面神経を長軸断し、中枢神経が選択的に染色されるmyelin basic proteinで染色することにより、各神経が脳幹部に進入する部分から末梢-中枢神経移行部までの距離を計測した。
(2)蝸牛神経の切断
従来の後頭開頭と異なり、慢性実験を可能とする安全かつ確実な術式を詳細に検討した。その結果、モルモットを顕微鏡下に前頭側頭開頭して蝸牛神経を同定し、切断する術式が好ましいことが判明した。高い成功率で術後6ヶ月以上生存させる術式が完成した。
(3)嗅神経鞘細胞の採取と移植
幼弱モルモットを開頭し、嗅球を採取した。過去の報告を参考に、細胞を細断した上で、trypsinを用いて小さな細胞塊を作成し、蝸牛神経切断部に移植した。
(4)蝸牛神経の再生に関する形態学的評価
移植手術後2週間から1年のモルモットの蝸牛神経核にコレラトキシンBを注入し、翌日断頭して蝸牛神経を摘出した。顕微鏡下に再生神経の存在を確認した。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] 胸骨転移をきたした耳下腺多形腺腫の1例2005

    • 著者名/発表者名
      明石健, 牛尾宗貴, 中尾一成, 朝蔭孝宏, 菅澤正
    • 雑誌名

      頭頸部癌 31巻4号

      ページ: 593-597

  • [雑誌論文] 平衡障害と側方注視で下眼瞼向き眼振を呈した1症例 片側半規管障害と抗てんかん薬の副作用の合併例2005

    • 著者名/発表者名
      牛尾宗貴, 岩崎真一, 室伏利久
    • 雑誌名

      Equilibrium Research 64巻3号

      ページ: 135-142

  • [雑誌論文] 高度難聴児3症例の聴性定常反応について ASSRの長所とその問題点2005

    • 著者名/発表者名
      牛尾宗貴, 加我君孝
    • 雑誌名

      小児耳鼻咽喉科 26巻1号

      ページ: 68-72

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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