• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

頭部外傷による聴覚障害の成因と再生に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16791033
研究機関産業医科大学

研究代表者

得居 直公  産業医科大学, 医学部, 助手 (70299626)

キーワード頭部外傷 / 第VIII脳神経 / 遅発性一過性聴覚閾値上昇 / 頭部外傷後直接変化 / 頭部外傷後続発性変化
研究概要

これまでの実験結果から頭蓋底骨折を伴わない程度の頭部打撲による急性期の変化では多くの場合、聴覚閾値を上昇させるに至るほどの変化は示さないが、それに引き続き発生した続発性の変化によって聴覚閾値上昇が発生することが推察され、その障害部位は第VIII脳神経であると考えられる。
有髄神経系に機械的圧迫や牽引などの外力が加わった場合の障害発生のメカニズムは、外傷による直接的な変化とその数日後に発生する、外傷に基づく神経周囲組織への影響やサイトカインをはじめとする体液性因子が関与する続発性の変化などが関与すると考えられ、本年度も引き続き、聴覚閾値を上昇させる要因となり、頭部外傷後の続発性の変化に関与すると考えられる各種メディエーター(NMDA関連物質、フリーラジカル関連物質、神経栄養因子など)の同定を中心に研究を継続している。特に頭部打撃後にNMDA antagonistであるMK-801やnon-NMDA antagonistであるNBQXなどの薬剤を実験動物に投与して、聴覚検査(ABR検査および耳音響放射(OAE)検査)や病理組織学的検索(免疫組織化学法、電顕標本作製)などを用いて、対照群、単純打撃群との比較検討を行っており、最終年度には総括結果等を報告予定である。

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi