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2004 年度 実績報告書

誘導型RNAi法の開発とこれを用いた網膜リボンシナプス情報伝達の分子機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 16791048
研究機関岡山大学

研究代表者

細谷 修  岡山大学, 大学院・医歯学総合研究科, 助手 (90304310)

キーワードamphiphysin I / endocytosis / retina / ribbon synapse / retinal pigment epithelium / RNAi
研究概要

Amphiphysin Iはニューロンの軸索終末部でシナプス小胞膜のエンドサイトーシスに関与するタンパク質である.我々はヒト網膜cDNAライブラリーのクローニングや特異抗体を用いた生化学・免疫組織化学的解析から,網膜特異的に発現するamphiphysin Iバリアント(amphiphysin Ir)を見いだした.Amphiphysin Irには複数のオルタナティブスプライスフォームが存在するが,網膜リボンシナプス特異的に発現するタイプと,網膜色素上皮に特に強く発現するタイプに大別することができる.リボンシナプスは網膜の視覚情報の伝達過程に,一方の色素上皮は神経網膜の健常性の維持に不可欠であることから,amphiphysin Irが網膜視機能の発現・維持に何らかの重要な役割を担っている可能性が考えられる.初代培養法が確立され,また培養細胞も樹立されている色素上皮細胞を用いてRNAi法の開発を進めるとともに,色素上皮タイプのamphiphysin Irの機能解析を行い,以下の結果を得た.
1)Amphiphysin Ir遺伝子の発現抑制に有効と考えられるsiRNA標的配列の予想と培養細胞(HEK293)を用いた,最適なsiRNA標的配列のスクリーニング法の確立.
2)siRNA発現カセット配列をもつプラスミドベクターの作製と精製.
3)ラット網膜色素上皮を用いた初代培養の立ち上げと,ウエスタンブロットによる初代培養系でのamphiphysin Ir(色素上皮タイプ)発現の確認.
4)網膜色素上皮におけるamphiphysin Irの局在部位の免疫組織化学による同定.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Localized expression of amphiphysin Ir, a retina-specific variant of amphiphysin I, in the ribbon synapse and its functional implication.2004

    • 著者名/発表者名
      Osamu Hosoya, Ken Tsutsui, Kimiko Tsutsui
    • 雑誌名

      European Journal of Neuroscience 19

      ページ: 2179-2187

  • [雑誌論文] Binding pertners of the retina-specific amphiphysin I variants imply its role in the endocytic process unique to ribbon synapses.2004

    • 著者名/発表者名
      Osamu Hosoya, Shinji Kawano, Ken Tsutsui, Kimiko Tsutsui
    • 雑誌名

      生化学 76・8

      ページ: 941

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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