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2004 年度 実績報告書

歯周病原性Treponema denticola血管内皮細胞侵入機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16791114
研究機関東京歯科大学

研究代表者

君塚 隆太  東京歯科大学, 歯学部, 助手 (90287178)

キーワードTreponema denticola / ヒト臍帯静脈血管内皮細胞 / 細胞侵入性 / 心血管病変
研究概要

目的:歯周病原性Treponema denticolaは、動脈瘤や心冠状動脈血管内壁プラークからも検出され、心血管病変との関連性が指摘されている。本菌は血管内皮細胞層を貫通するという報告はあるが、侵入しているのか細胞間隙を通過しているのかは明らかにされていない。そこで今回私どもは、T.denticolaの血管内皮細胞に対する侵入性を検討した。
方法:T.denticola ATCC35405株およびそのキモトリプシン様タンパク分解酵素dentilisin欠損株をそれぞれトリチウムラベルし、TYGVS培地で1週間嫌気培養した。培養後、菌体に対するヒト膀帯静脈血管内皮(HUVE)細胞侵入性をMultiplicity of Infection (MOI)10から1000で検討した。さらにT.denticola侵入性へのアクチン重合阻害剤や微小管阻害剤による影響を検討した。
結果と考察:T.denticola ATCC35405株は、MoI100で最も高い侵入性を示した。Dentilisin欠損株であるK1株は、親株に比べHUVE細胞侵入性が10%と低下していた。透過型電顕の観察から、菌体はcytoplasmic membraneに付着後、侵入していると考えられた。細胞内には、vacuoleに囲まれた侵入菌体はほとんど認められず、また菌体は核膜に剰達している像が観察された。また野生株の細胞侵入性はアクチン重合阻害剤であるcytochalasin Dによりて阻害された。本研究の結果からT.denticolaのHUVE細胞侵入性は、dentilisinが関与しアクチン重合を介していることが示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Inhibitory effects of cranberry juice on attachment of oral streptococci and biofilm formation.2004

    • 著者名/発表者名
      Ymanaka A, Kimizuka R, Kato T, Okuda K
    • 雑誌名

      Oral Microbiol Immunol. 19

      ページ: 150-154

  • [雑誌論文] A comparison of the antibacterial efficacies of essential oils against oral pathogens.2004

    • 著者名/発表者名
      Takarada K, Kimizuka R, Takahashi N, Honma K, Okuda K, Kato T.
    • 雑誌名

      Oral Microbiol Immnuol. 19

      ページ: 61-64

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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