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2004 年度 実績報告書

NK細胞における細胞傷害能を活性化するシグナル伝達機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 16791150
研究機関大阪歯科大学

研究代表者

井上 博  大阪歯科大学, 歯学部, 助手 (10330143)

キーワードNK細胞 / CD2 / 細胞内顆粒 / 細胞殺傷能
研究概要

1)NK細胞のCD2架橋刺激における細胞内顆粒放出能の検討をおこなった.:NK様細胞株(NK3.3)を培養した後、細胞数2x105ヶをプレート固相化抗体(Contro1,CD2,LFA-1,CD28,FcγRなど)により4時間架橋刺激した.その後、上清中に放出される細胞内顆粒のBLTE esterase活性(BLT+DNTBにより発色)をマイクロプレートリーダーにより測定した.その結果、CD2架橋刺激にてBLTE esterase活性の増強がみられた.2)NK3.3細胞による標的細胞殺傷能の検討をおこなった.:標的細胞のK562にはCalcein AMを取り込ませ,NK3.3はサイトカイン(IL-2など)や各種抗体(Control, CD2, LFA-1, CD28, FcγRなど)と反応させた.細胞数1x10^4ヶのK562に対して2.5,5,10,20倍の細胞数のNK3.3を加えて37℃で4時間共培養した.その後、上清中に放出されるCalcein AMをマイクロプレートリーダーにより測定をおこなった.その結果、IL-2刺激やCD2架橋刺激において細胞殺傷能の増強がみられた.さらにIL-2とCD2架橋刺激による協調効果によりIL-2刺激やCD2架橋刺激単独よりも著名な細胞殺傷能の増強がみられた.今回の結果により、CD2架橋刺激により細胞内顆粒放出能の増強がおこり、それによって標的細胞殺傷能の増強がみられる可能性が示唆された.また、IL-2とCD2架橋刺激による協調効果によりIL-2刺激やCD2架橋刺激単独の標的細胞殺傷能よりも著名な増強がおこることが明らかになった.

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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