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2005 年度 実績報告書

歯周組織再生医療を目指したハイブリッド型人工歯根膜の開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16791166
研究機関神奈川歯科大学

研究代表者

大橋 桂  神奈川歯科大学, 歯学部, 助手 (30350531)

キーワード再生医療 / ハイドロキシアパタイト / バイオカップリング剤 / 移植実験 / ヒト骨芽細胞
研究概要

高齢者の歯周病治療は,疾病の治療のみでなく,積極的に歯周組織を再構築する再生医療技術の研究開発が必要になる。そのためには再生に必要な細胞および微小環境を生体材料で再構築し,再生誘導する研究開発が重要となる.一般医科の骨の再建療法の技術は、ハイドロキシアパタイト(HAP)をスキャホールド(足場)として骨髄由来間葉系細胞による細胞移植治療が確立されているが,歯科分野でも同様の方法で歯槽骨の再建が期待される.そこで本研究では,スキャホールドとして利用されているHAP表面の細胞親和性を高め,なおかつ骨髄由来間葉系細胞の骨形成能力を亢進させるために,バイオカップリング剤を開発し,歯槽骨再生誘導能力を亢進するか否かを検討することを目的とした.今年度は,前年度の研究の結果,HAPに合成したバイオカップリング剤を処理しヒト下顎骨由来骨髄間質細胞(hMdBMSC)との複合体材料を免疫不全マウスの皮下に移植したところ,改質HAPには,移植片内部にhMdBMSC由来の骨様構造物の形成が観察された.しかし,HAPに改質効果が認められたバイオカップリング剤は安定性に欠いており,さらにhMdBMSCの骨形成能力を亢進させる処理剤の開発を試みた.その結果,処理剤の新規合成には至ったものの新規合成バイオカップリング剤で改質したHAPを,前年度同様,hMdBMSCとの複合材料を免疫不全マウスの皮下に移植したところ,HAP内への細胞浸潤は認められるが骨様構造物の形成は認められなかった.以上より,新規バイオカップリング剤によるHAP表面改質技術は,歯周病再生医療のための組織工学に有効であるが,処理剤の細胞に与える影響,安定性を検討していく必要があると思われる.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 重合性基含有芳香族系シランカップリング剤で処理されたセラミックスとレジンの接着2005

    • 著者名/発表者名
      大橋 桂, 二瓶智太郎, 倉田茂昭, 近藤行成, 楳本貢三, 好野則夫, 寺中敏夫
    • 雑誌名

      歯科材料・器械 24巻・5号

      ページ: 247-252

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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