研究概要 |
本研究ではヒト正常破骨前駆細胞システムにより破骨細胞様細胞に分化させた細胞を用いてPEMFsが破骨細胞様細胞のBone morphogenetic protein(BMP)の遺伝子発現に対する影響を検索するとともに遺伝子発現に最適な磁場強度の検索、遺伝子発現の時期及び量を定量的に評価した。その結果、最適なパルス伝儀場刺激条件としては磁場強度0.3mT、周波数100Hz、パルス幅25μsecの条件でもっともBMP-2,4の遺伝子発現が刺激されていた。その際ノーザンブロット法ではBMP-2,4遺伝子発現量は磁場刺激開始12〜48時間後よりコントロール群に対し有意に刺激されていた。しかしRT-PCR法にて検出されたBMP-5はノーザンブロット法ではコントロール群に対し有意さは認められなかった。ヒト正常破骨前駆細胞システムにおけるBMPの遺伝子発現はまたBMPが蛋白レベルでも生産されているかも検討した結果、最適条件における磁場刺激開始後48時間後にBMP-2,4ドットプロット法にて刺激群のみ検出を確認した。今回は、PEMFsがBMPの遺伝子発現に対して直接的に作用しているかそれとも間接的に作用しているかPEMFsの情報伝達経路の検索することを予定していたが、期間中に解明することは出来なかった。平成18年度に引き続き検索したい。
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