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2005 年度 実績報告書

BMPを用いてのin vitro軟骨組織誘導系の安定化と骨組織誘導系の確立

研究課題

研究課題/領域番号 16791219
研究機関愛知学院大学

研究代表者

林 達秀  愛知学院大学, 歯学部, 助手 (70367621)

キーワードcrude BMP / in vitro / 胎仔ラット / e-PTFE / 未成熟筋組織 / 類骨組織 / 骨芽細胞様細胞 / 軟骨組織
研究概要

Tissue Engineeringには組織・器官の形態と機能を再生するための細胞,細胞の分化・増殖を制御するサイトカインと細胞を培養するための最適なscaffoldが必要である.
われわれはこれまで,in vitroにおいて骨形成因子(BMP)を用いて未成熟筋組織から軟骨組織誘導を試みており,その際のscaffoldとしてコラーゲン膜,PLGA膜,e-PTFE(expanded-polytetrafluoroethylene)膜を用いた.特にe-PTFE膜をscaffoldとした場合には良好な結果を得ることができたことから,以降の実験ではe-PTFE膜のみをscaffoldとして用いている.さらに,その後の継続した実験過程において,軟骨組織が誘導されている部位とは違う部位に類骨組織と骨芽細胞様細胞が誘導されているのを発見した.従って現在は,未成熟筋組織からin vitroで骨組織誘導を試みている.その方法として,まずは培養液の組成を変えた.即ち,これまでは標準培養液としてCMRL-1066を用い,そこに15%FBSを加えた培養液を使用していたが,標準培養液にα-MEMを用い,さらに15%FBS,10mM β-グリセロリン酸,アスコルビン酸を加えた培養液を使用している.その結果,H-E染色による組織観察において,一部に類骨組織と骨芽細胞様細胞が観察された.I型コラーゲンの免疫染色では類骨組織部が強く染色されていた.一方,RT-PCRを用いた遺伝子発現実験において,オステオカルシンの発現量は少なかったものの,I型コラーゲンとオステオポンチンの発現量は培養期間中増加していた.
平成18年度は誘導された組織が本当に骨系の組織であるかを確証するために,オステオポンチンおよびオステオカルシンの免疫染色を追加し,さらにRunx2やOsterixの遺伝子発現の有無を確認する予定でいる.

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Ectopic bone induction by cultured cartilage tissue in vitro.2005

    • 著者名/発表者名
      T.Hayashi, T.Kawai, A.Ishikawa, K.Nakano, Y.Takei, K.Ando, S.Jinno
    • 雑誌名

      The 83^<nd> International Association for Dental Research General Session Special issue

      ページ: 2154

  • [雑誌論文] Immature muscular tissue different into cartilage using BMP in vitro.2005

    • 著者名/発表者名
      T.Hayashi, T.Kawai, Y.Takei, K.Nakano, K.Kuroki, T.Asai, M.Okano, H.Fukui
    • 雑誌名

      The 53^<th> Japanese Association for Dental Research Annual Meeting 1

      ページ: 84

  • [雑誌論文] 未成熟筋組織から骨組織誘導の試み2005

    • 著者名/発表者名
      林 達秀, 河合逹志, 黒木健次郎, 比嘉輝夫, 浅井崇文, 岡野正史
    • 雑誌名

      第27回日本バイオマテリアル学会予稿集 1

      ページ: 142

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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