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2004 年度 実績報告書

歯周病原細菌カンピロバクター・レクタスの妊娠期の歯周組織に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 16791335
研究機関徳島大学

研究代表者

横山 正明  徳島大学, 大学院・ヘルスバイオサイエンス研究部, 助手 (10314882)

キーワード妊娠 / 女性ホルモン / 低体重児早産 / 歯周病原細菌 / Campylobacter rectus / エストラジオール / ヒト歯肉線維芽細胞 / VEGF
研究概要

妊娠期は、女性ホルモンのバランスや免疫機能の変化によって歯周病が悪化しやすくなることが知られている。近年、低体重児早産を引き起こした妊産婦から、歯周病原細菌Campylobacter rectusが高い割合で検出されることが報告されるようになった。しかしながら、そのメカニズムについては明らかにされていない。本研究では、in vitroにて、女性ホルモンの1つであるエストラジオール(E_2)がC.rectus, Prevotella intermedia等の歯周病原細菌の増殖に及ぼす影響、及びE_2がヒト歯肉線維芽細胞(HGF)の血管内皮増殖因子(VEGF)産生に及ぼす影響について調べた。
C.rectus, P.intermedia等の歯周病原細菌を37℃、嫌気状態にて液体培養したものを培地成分で希釈後、50 ng/mlとなるようにE_2を添加し、96穴マイクロプレートに移した。さらにこれを37℃、嫌気状態にて培養後、655nmにおける吸光度を測定した。また、HGFのコンフレントモノレイヤーにE_2を添加し、これを37℃、5%CO_2にて24時間培養後、ELISAにて培養上清中のVEGFを測定した。
E_2が歯周病原細菌の増殖に及ぼす影響について調べた実験では、E_2を添加して培養したC.rectus及びP.intermediaで有意に高い吸光度を示した。また、E_2がHGFのVEGF産生に及ぼす影響について調べた実験では、E_2を添加して培養したHGFでより多くのVEGFを産生した。以上より、女性ホルモンが多く分泌される妊娠中ではC.rectusが増殖しやすくなり、また、妊娠中ではVEGF産生によって歯周組織の血管透過性が亢進しやすくなる可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004 その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 女性ホルモンが歯周病原細菌Campylobacter rectus及びヒト歯肉線維芽細胞に及ぼす影響2004

    • 著者名/発表者名
      Masaaki Yokoyama
    • 雑誌名

      口腔衛生学会雑誌 54巻4号

      ページ: 452

  • [雑誌論文] Effect of female sex hormones on Campylobacter rectus and human gingival fibroblasts

    • 著者名/発表者名
      Masaaki Yokoyama
    • 雑誌名

      Oral Microbiology and Immunology (In press)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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