研究概要 |
本年度は,研究計画に基づき,いくつかの学会に参加・出席し,関係者から保健・医療・福祉・歯科分野の情報化の現状,ならびに,様々な情報システム導入状況,情報サービス提供を目的とした情報システムの開発方法および運用形態,情報ネットワーク技術および情報通信技術の進行状況等,本研究における情報システムの構築に関する様々な情報収集を行った。また,保健・医療・福祉関係等の情報システム提案者・開発者および医療関係者との意見交換において,情報システムにかかわる適切な環境と歯科医師会および医師会の情報化に関する情報を把握するとともに,本研究で開発を進めている歯科情報ネットワークシステムについて問題点の摘出を行った。これらの調査結果と新しいアイデアをもとに,現在作成している8020支援情報システムの運用方法および開発方法を見直し,住民への充実した情報提供サービス,多様なメディアへの対応,およびシステムとしての高い信頼性をめざして大幅な改良を行った。 また,本システムのような地域医療情報システムの導入には,歯科分野全体の情報化,ならびに,歯科医師会の積極的な情報化の取り組みの把握が必要であり,その状況にもとづいた本システムの提案方法が重要であることから,全国の歯科医師会を対象に行った情報化に関する調査結果をもとに,歯科医師会の情報化について分析を行った。その結果を,オフィス・オートメーション学会第50回全国大会で発表するとともに,日本経営診断学会論集で論文発表としてまとめた。
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