平成16年度は、本研究の第1段階として、各看護系大学における周手術期看護、救急看護、クリティカルケア看護領域についての教育内容の現状を明らかにする計画であった。 その研究実施計画の1つ目として、各看護系大学のシラバス、または講義概要等を可能な限り収集し、周手術期看護、.救急看護、クリティカルケア看護領域が、どのような科目名称と内容で教授されているか、単位数、時間数、履修時期、実習内容等と合わせて調査し、現状を把握する予定であったが、実際は各看護系大学が開設している大学ホームページからの情報収集が中心となった。この方法によっても多くの情報を得、現状の把握が可能であったが、その一方でホームページにシラバス・講義概要等までは掲載していない大学があったため、情報収集が十分できなかった看護系大学のシラバス・講義概要を次年度に改めて収集し、結果の詳細をまとめることとする。 次に2つ目の計画として、成人看護学急性期領域(周手術期・救急・クリティカルケア看護)を専門として講義を(一部でも)実際に行っている教員を対象に、教育の現状として上記看護領域の講義・演習・実習の内容、学生が臨地実習で求められる看護実践能力、現状と課題、学生の学習困難状況について明らかにするための質問紙による調査を実施した。実際には、大学が開設されて1・2年自の大掌を除いた89校の看護系大学を対象とした。調査の実施については諸事情から当初の予定よりも大幅に遅れてしまったため、質問紙の回収と分析作業を現在継続して進めているところである。よって、今後早急に調査結果をまとめ、発表する予定である。
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