研究概要 |
遠赤外線を放出するトルマリンを使用したシーツを利用したトルマリンベッドと,綿シーツを使用した通常ベッドの比較を行った。 実験は,健康な被験者14名(平均年齢24.9才,SD7.52)を対象として行った。被験者はトルマリンシーツ1枚ベッド(以下,トルンベッドという),同じく2枚ベッド,同じく4枚ベッドに60分間臥床し,データ(腰部表面温度,手掌表面温度,末梢皮膚血流量,心拍変動)収集を行った。また,通常ベッドに60分間安静臥床し,同様にデータ収集を行った。 14名のデータを統計処理し,下記のことが明らかになった。 腰部表面温度については,トルンベッド及び通常ベッドとも測定前後において,それぞれ有意に温度上昇した。寝具間の比較においては,通常ベッドとトルン4枚ベッドにおいて有意差がみられた。手掌表面温度については,トルンベッド及び通常ベッドとも,測定前後において有意な温度上昇はみられなかった。寝具間の比較においては,通常ベッドとトルン2枚ベッド及び,通常ベッドとトルン4枚ベッドにおいて,有意差がみられた。 末梢皮膚血流量については,トルンベッド及び通常ベッドとも,測定前後において有意な変化はみられなかった。寝具間の比較においては,通常ベッドとトルン4枚ベッドにおいて,有意差がみられた。 心拍変動については,副交感神経指標について,寝具間において通常ベッドとトルン4枚ベッドにおいて有意差がみられた。 トルマリンシーツから放出される遠赤外線が,皮膚表面温度及び,自律神経に何らかの影響を与えたと示唆される。
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