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2004 年度 実績報告書

更年期におけるヘルスプロモーションの新戦略-運動療法とアロマセラピー相乗効果-

研究課題

研究課題/領域番号 16791369
研究機関山形大学

研究代表者

遠藤 由美子  山形大学, 医学部, 助教授 (90282201)

キーワード更年期 / 運動療法 / アロマセラピー
研究概要

本研究の最終目標は、運動療法とアロマセラピーの併用療法が更年期におけるヘルスプロモーションの新戦略として妥当かどうかを検討することであるが、初年度は更年期障害軽減のための運動療法に使用する至適な運動強度の検索を実施した。
更年期症状を有する40〜50歳代女性16人(50.9±0.9歳(Mean±SE))を、予測最高心拍数の60%に相当する運動強度群7人(中強度群)と、35〜40%に相当する運動強度群9人(低強度群)とにふりわけ、有酸素運動を中心とした運動プログラム(1回につき60分程度、週2回×12週間、計24回)の効果を、持久力(踏み台昇降3分間)、更年期障害指数(kupperman Index)、POMS(profile of mood states)、WHO SUBI(The Subjective Well-being Inventory)、血液データ(女性ホルモン:卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、エストロゲン)から評価した。
12週間の運動プログラムにより、中強度群の踏み台昇降運動後の心拍数が有意に減少し、持久力の改善が示唆されたが、低強度群ではこの様な変化は認められなかった。一方、運動プログラムによりKupperman Indexの総得点が両群とも減少したが、有意な改善(p<0.05)は低強度群のみに認められた。今回、POMS、WHO SUBIおよび血中ホルモン(卵胞刺激ホルモン、黄体形成ホルモン、エストロゲン)は、両群とも運動プログラムにより影響されなかった。
以上の結果より、更年期障害の症状は従来効果的とされてきた中等度運動強度よりも、むしろ低い運動強度(〜40%)での有酸素運動により軽減される可能性が示唆された。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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