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2004 年度 実績報告書

外来がん患者化学療法における遠隔看護支援教育システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16791382
研究機関名古屋市立大学

研究代表者

大川 明子  名古屋市立大学, 看護学部, 講師 (20290546)

キーワード在宅看護 / 外来看護 / 遠隔看護システム / 患者教育 / セルフケア
研究概要

外来で化学療法を受けている患者が増加している.このような状況下,外来治療中の看護援助だけでなく,在宅での副作用の対処方法や日常生活,仕事,家族の支援体制などを考慮し,継続した看護援助が必要とされている.そこで本研究では在宅外来がん患者やその家族を対象とした外来がん患者化学療法における遠隔看護教育システムを構築した.
実験は既構築実験システムにデジタル自動血圧計を装備し,血圧値と脈拍数を測定し,それと同時にシステムへ伝送・表示されるよう連結した.この結果,入力の手間や入力ミスを避けることができた.次に,教育指導システムに必要な項目は先行研究文献を参考に,1.化学療法に関する知識については,治療を開始するための基礎的な知識について治療の流れや,治療に伴う副作用について解説し,理解できたらチェックするようにした.不明な点については直接質問・説明できるようカメラ・ボイスシステムを装備した.2.症状コントロールについては,副作用対策の工夫について解説し,症状が出現した時,該当する項目を選択し活用する.また患者の苦痛の程度を把握するため,苦痛症状スケールSDS(Symptom Distress Scale)13項目を適用し,帰宅後に回答できるようにした.3.家族への支援については,自由に質問ができるよう相談画面を作成した.4.社会資源の活用については,活用できる社会資源項目と連絡先を追加した.
在宅と医療機関とを結ぶ遠隔看護支援教育システムは,必要な情報提供や治療に伴う副作用の対策ができ,外来で化学療法を受けている対象のセルフケアを高めることができると考えられる.今後,患者やその家族が安心しで快適に社会生活を過ごすことができるように,治療別や症状別システムなど個別性を明らかにする必要がある.またこのシステムを地域間の連携システムの構築へと拡充する必要がある.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] 外来がん患者の化学療法における遠隔看護支援教育システムの構築2005

    • 著者名/発表者名
      大川明子, 他1名
    • 雑誌名

      第31回日本看護研究学会 7月(発表予定)

  • [雑誌論文] 在宅看護支援遠隔システムの構築2005

    • 著者名/発表者名
      梅田徳男, 大川明子
    • 雑誌名

      第31回日本看護研究学会 7月(発表予定)

  • [雑誌論文] 代替・補完療法と個人特性との関係2005

    • 著者名/発表者名
      大川明子, 他2名
    • 雑誌名

      第23回日本生理心理学会 5月(発表予定)

  • [雑誌論文] 看護ケアの一手段としての代替・相補療法に関する研究 -リラクセーションカプセルの効果-2005

    • 著者名/発表者名
      大川明子, 他1名
    • 雑誌名

      三重看護学誌 7

      ページ: 53-58

  • [雑誌論文] New Watermarking Technique based e-nursing system with Secured Internet Communication Tele-nursing system experiments2004

    • 著者名/発表者名
      大川明子, 他1名
    • 雑誌名

      13th International Conference on cancer Nursing 8月

      ページ: 102

  • [図書] 成人看護学概論 代替・相補療法2005

    • 著者名/発表者名
      大川明子, 編集大西和子
    • 総ページ数
      232-236
    • 出版者
      ヌーヴェルヒロカワ

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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