• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

稀な先天異常児をもつ両親の陽性・陰性感情の網羅的分析に基づいた看護介入の構築

研究課題

研究課題/領域番号 16791391
研究機関山口大学

研究代表者

飯野 英親  山口大学, 医学部, 講師 (20284276)

キーワード遺伝看護 / 先天異常 / 看護介入 / 陽性・陰性感情
研究概要

稀な先天異常(本研究では発生頻度が10,000分の1以下の疾患)の自然歴,児の身体的・心理的特徴とそれに起因する特殊なケアニーズの構造,出生直後からの両親の心理経過を分析すること,また子どもとその両親のケアニーズを理解し,看護介入の分析を行うために,1)疾患・合併症別の成長・発達段階に沿った医療・看護ケアの分布,2)在宅・外来における具体的な看護介入内容と頻度,その効果について検討してきた.
現在,発生頻度が1,000分の1程度と比較的に高い発生頻度のダウン症と,頻度が10,000分の1以下の稀な染色体異常の2群に分けて対象を選定している.子どもの外来受診時に2群の母親・父親にインタビューし,合併症別の児の身体的・心理的ニーズの特徴,両親の心理経過を分析している.
親の会などの社会的サポート体制が比較的に整っている疾患を有するこどもの養育者でも,先天性心疾患(VSD, ASD, PDAなど)の合併症によって入院期間が長期化した場合,チック症状を発生して抑うつ,否認といった否定的感情が遷延化する傾向を認めた.
一方では,稀な染色体異常のSotos症候群等であっても,養育者の否認・悲哀といった否定的感情から,「この子をしっかりと養育しなければ」「この子のおかげで家族の絆がより強くなった」といった肯定的感情をもつ両親もみられた.しかしながら,近郊に同疾患を有する養育者がいないため,感冒や流行性ウイルス感染症など健常な子どもが罹患する疾患であっても不安が増大しやすく,特殊なケアニーズが存在した.
次年度は,具体的な看護介入内容を分析する予定である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 看護学生の家系図記載技術の習得状況の分析2004

    • 著者名/発表者名
      飯野英親 ら他
    • 雑誌名

      第3回日本遺伝看護研究会学術集会 抄録集 3

      ページ: 17

  • [雑誌論文] Improving quality of metaphase slide preparations for FISH, CGH, SKY analysis of human lymphocyte chromosomes2004

    • 著者名/発表者名
      Iino H, et al.
    • 雑誌名

      International Society of Nurses in Genetics 17th Annual International Conference Proceedings 17

      ページ: 212

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi