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2006 年度 実績報告書

中心静脈カテーテル関連感染予防のための安全な無菌操作行為に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16791411
研究機関北里大学

研究代表者

脇坂 浩  北里大学, 看護学部, 講師 (80365189)

キーワード中心静脈カテーテル / マキシマルバリアプリコーションズ / 無菌操作行為 / 感染防止 / 血管内留置カテーテル関連感染
研究概要

研究初年度は、中心静脈カテーテル(以下CVCと略す)関連感染のリスクの高いICUにおいて、無菌操作行為に必須な手指衛生の観察調査を看護師に行った。その結果、ICU看護師に必要な手指衛生は26回/時であった。また携帯型手指消毒薬を導入すると、手指衛生の遵守率は向上(25.1%増)した。CVC管理に最も携わる看護師に、携帯型手指消毒薬を導入すれば手指衛生の遵守率が向上し、安全な無菌操作が実施出来ると考えられた。(平成16年日本集中治療医学会学術集会、平成17年日本看護科学学会学術集会に演題発表。今年度中に論文投稿予定)。
研究2年目は、ICUにおいてCVC挿入時のバリアプリコーションズの実態とバリアプリコーションズ別の感染率を調査した。結果として、無菌操作行為が破綻している例(28.8%)、小さなドレープを適用した例(17.0%)で細菌検出を認めたが、大きなドレープを適用するマキシマルバリアプリコーション(以下MBPと略す)の例では細菌の検出を認めなかった。CVC挿入時にNBPを適用すれば、安全な無菌操作行為が遵守されCVC関連感染の防止に有用であると考えられた。(平成18年感染防止研究会で演題発表。同研究会誌に原著論文として掲載。)
研究最終年はCVC挿入時にMBPを導入することを目的に、一特定機能病院の血流感染の実態を調査した。しかし感染率が低く(年間4件未満)、これ以上の対象数も望めないのでNBPの効果が証明出来ないと判断し調査施設を変更とした。現在、一へきち中核総合病院で調査中である。
感染率調査や無菌操作を電子カルテ上に表記する場合、標準化された看護実践用語が必要であると考えた。水流聡子先生の看護マスターを適用して、高度専門看護実践の感染防止の部分を作成した。今後、無菌操作に焦点をあてた内容も作成する予定である。(平成18年国際看護情報学会で演題発表。)

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] 外来における結核感染防止ケア提供のためのアルゴリズム2007

    • 著者名/発表者名
      藤木くに子, 小島恭子, 斧口玲子, 田中彰子, 菊一好子, 脇坂浩, 水流聡子, 中西睦子
    • 雑誌名

      第22回日本環境感染学会総会プログラム・抄録集 22・supplement

      ページ: 375

  • [雑誌論文] 口腔ケア介助を要する内科疾患患者の口臭・口内乾燥予防2007

    • 著者名/発表者名
      小島淳子, 脇坂浩
    • 雑誌名

      第22回日本環境感染学会総会プログラム・抄録集 22・supplement

      ページ: 293

  • [雑誌論文] Structual visualization of expert nursing : Care to prevent tuberculosis infection for outpatients at their hospital visits2006

    • 著者名/発表者名
      脇坂浩, 田中彰子, 菊一好子, 小島恭子, 藤沐くに子, 水流聡子, 段ノ上英夫
    • 雑誌名

      第9回国際看護情報学会抄録

  • [雑誌論文] 電子カルテシステムを用いた看護実践時の意識調査2006

    • 著者名/発表者名
      脇坂浩, 黒田裕子, 岡崎寿美子, 城戸滋里, 林みよ子, 中山栄純, 本土史子
    • 雑誌名

      第6回北里看護研究会プログラム・抄録

      ページ: 28

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公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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