産褥早期の乳房変化、授乳が乳房に及ぼす影響を唾液中プロラクチンの変化から明らかにすることを目的に、本研究に取り組んだ。研究を進めるにあたり、以下の項目について検討した。 1.産褥早期のプロラクチンに関する文献レビュー (1)産褥早期のプロラクチンについて文献を収集したところ、唾液を用いてプロラクチンを測定している研究がほとんどないことが確認された。血液や母乳を試料としてプロラクチンの測定を行った研究が存在することがわかったため、今回測定する唾液中プロラクチンの値を評価する指標として唾液以外の試料の測定も考慮するべく、現在検討中である。 (2)唾液の採取時期を決定するにあたり、産褥早期のプロラクチンの変化や、プロラクチン分泌に影響する因子を知る必要があると考えた。現在それらの文献を検討し、適切な採取時期について考慮中である。 2.データ収集を行う施設の確保について 分娩件数が多く、対象者を得やすい施設の選定を行った。生体からの試料を用いた研究となるため、倫理面に十分配慮した研究計画を立案し、対象施設の倫理委員会にて承認を得られるよう準備中である。
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