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2004 年度 実績報告書

終末期痴呆性高齢者に対する「緩和口腔ケア」スタンダードケアプランの開発

研究課題

研究課題/領域番号 16791454
研究機関日本赤十字九州国際看護大学

研究代表者

原 等子  日本赤十字九州国際看護大学, 講師 (30302003)

キーワード認知症 / 高齢者 / 口腔ケア / 緩和ケア / 終末期 / 口腔乾燥 / 予防ケア
研究概要

昨年度は、終末期認知症高齢者を対象として療養病床(介護保険対応)1施設における介入調査を実施した。まず、具体的介入前に、対象病棟に入院・入所している施設利用者の口腔内および身体機能のアセスメントを実施し、口腔ケアに関する現状の問題点を明らかにした。調査として、口腔内の生理的状態(口腔疾患調査、口腔内水分率、唾液量など)、心身機能(N-ADL、NMスケール)、咽頭部細菌培養検査などを2004年10月と2005年3月に実施した。11月以降、調査結果を受けて、口腔ケア介入を実施した。適宜、施設スタッフ協力者と情報交換をしながら口腔ケアの症状緩和における効果について検討を行った。この病棟の対象者の特徴として認知症が11月80%、3月90%であり、9割がFASTスケール7段階の終末期認知症、肺炎の既往があるものが9割を占めていた。口腔内の状況は経口摂取者が3割程度、ほとんど歯がない者が6割を占め、日常的に義歯を利用している人は1割だった。また、口腔内の重度乾燥状態を示す者が4割であった。
ケアスタッフによる対象者の口腔ケアの困難点は、多くが認知症により意思の疎通が困難なためのケアヘの抵抗や強い筋緊張による介護の難しさがあがっていた。介入期間中、口腔ケアに必要な物品提示、コンサルテーションを研究者および歯科専門家が具体的に行ったことで、今まで病棟全体で画一的に行われていた口腔ケアを個別に対応する必要性がケアスタッフに徐々に浸透し、用具の選択やケア方法に幅が出来た。また、プライマリーケアスタッフが口腔ケアに関する個別の具体的な観察視点を提示できるようになったことが示された。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 終末期認知症高齢者に対する「緩和口腔ケア」の必要性

    • 著者名/発表者名
      原 等子
    • 雑誌名

      老年社会科学投稿予定(日本老年社会科学会誌) (発表予定)

  • [雑誌論文] 療養病棟入所中の認知症高齢者の口腔ケアの課題とケアプラン

    • 著者名/発表者名
      原 等子
    • 雑誌名

      老年看護学投稿予定(日本老年看護学会誌) (発表予定)

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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