研究課題/領域番号 |
16800054
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
平田 直 東京大学, 地震研究所, 教授 (90156670)
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研究分担者 |
長谷川 昭 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40004460)
笠原 稔 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (40001846)
金澤 敏彦 東京大学, 地震研究所, 教授 (30114698)
鷺谷 威 名古屋大学, 大学院・環境学研究科, 助教授 (50362299)
山中 浩明 東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助教授 (00212291)
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キーワード | 内陸地震 / 余震活動 / 活構造 / 活断層 / 歪み集中帯 / 緊急観測 / トモグラフィー / 余効的地殻変動 |
研究概要 |
1.臨時地震観測による余震活動調査 震源域およびその周辺に、約100点の臨時地震観測点を設置して余震観測を行った。対象地域の速度構造が複雑であることを考慮し、余震が多く発生している地域では、平均観測点間隔を5km程度、震源域から遠い領域では、それよりも観測点間隔を大きくした。この余震観測により、余震の精密な空間分布、余震発生の時間変化、余震の発震機構解などが求められた。余震は、本震、最大余震、10月27日の余震の3つの震源断層の少なくとも3つの震源断層周辺域とその他の領域で発生していることが分かった。3次元速度構造と余震分布との関係が明らかになった。本震の震源断層は、高速度領域と低速度領域の境界部に位置していることが明らかになった。余震分布は、時間の経過とともに、余震域の北部と南部に集中した。27日のM6.1の余震の直前には、この余震に対する前震は観測されなかった。 2.GPSを用いた地殻変動調査 震源域にGPS観測点を10点程度設置し、正確な地殻変動を調査した。本震の余効変動が観測された。内陸地震の発生機構に関する基本的データを蓄積した。 3.地質調査による活断層調査 震源域およびその周辺において、地質調査を行い、地震に伴う地形の変化、また活構造の詳細な調査を行った。 4.強震動観測による地殻及び基盤構造の調査 強震動生成の機構解明のために、本震震央付近で大加速度を記録した点周辺に10台程度の強震計を設置し、余震の強震動を観測した。余震の強震動記録から、地殻及び基盤構造を推定し、強震動が発生した機構を明らかにした。
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