研究課題/領域番号 |
16F16103
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研究機関 | 筑波大学 |
研究代表者 |
恩田 裕一 筑波大学, 生命環境系, 教授 (00221862)
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研究分担者 |
SUN XINCHAO 筑波大学, 生命環境系, 外国人特別研究員
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研究期間 (年度) |
2016-04-22 – 2017-03-31
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キーワード | canopy interception / forest management / isotopic composition / strip thinning / throughfall |
研究実績の概要 |
日本の国土の40%を占めるスギとヒノキの針葉樹人工林は、今や荒廃林となり、過密樹冠のもとでは下層植生が育たず、土壌侵食、水流出など環境問題を引き起こしている。樹冠遮断は、森林内の水循環における主要な要素の一つである。間伐のような森林管理を行うことによって、林内の植生や構造は変わってくる。そのため、特に日本の針葉樹植林地において水循環や、水資源管理について理解を深める上で重要である。しかしながら、森林管理による樹冠遮断の長期変化についての研究は無いに等しい。こうした調査は、間伐が森林の水循環に及ぼす影響を評価し、今後の森林管理研究の基礎となるため重要と考える。 本研究の目的は、(1)間伐後の樹冠遮断に見られる経時変化を解明すること(2)異なる間伐方法が樹冠遮断に及ぼす効果について評価すること(3)安定同位体を用いて、林分構造が遮断プロセスに及ぼす効果を分析することである。 調査は、栃木県佐野市にある東京農工大学唐沢山FMで行った。点状間伐と列状間伐を行っている二つの流域がある。特別研究員としての在職期間に収集した今までのデータを基に、強度列状間伐が行われたヒノキ人工林での林分構造と気候要因(気温、風速、降雨強度など)が林内雨の同位体組成に及ぼす影響を調査した。また、気候要因の影響によって起こりうる同位体組成の動作メカニズムの制御を分析した。 本調査結果が、林内雨の同位体組成の動作メカニズムの研究と、林冠の遮断プロセスの評価の一助となるだろう。
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現在までの達成度 (段落) |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
28年度が最終年度であるため、記入しない。
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