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2018 年度 実績報告書

シナプス可塑性の基盤となるカルシウムシグナルの可視化

研究課題

研究課題/領域番号 16F16712
研究機関国立研究開発法人理化学研究所

研究代表者

宮脇 敦史  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, チームリーダー (80251445)

研究分担者 ROSENDALE MORGANE  国立研究開発法人理化学研究所, 脳神経科学研究センター, 外国人特別研究員
研究期間 (年度) 2016-07-27 – 2019-03-31
キーワードFluorescent protein / FRET / LTP / N-WASP
研究実績の概要

シナプスにおける伝達効率の長期的変化の1つの形態としてLTP (long term potentiation)がある。LTPによりシナプス伝達効率が上昇するに伴い、シナプスの体積が大きくなることが知られている。そのメカニズムとして細胞骨格(アクチン繊維)が再構成されることが報告されている。 LTPを誘導する刺激が入ると、(1) シナプス内のカルシウムイオン濃度の上昇、(2) CaMKII (calcium-calmodulin-dependent kinase type II)の活性化、(3) CaMKIIによるRho1タンパク質の活性化、(4) アクチン繊維ネットワークの再構成、が順次起こるとされている。しかしながら、この過程の時空間的動態は未解明である。本課題では、(3)から(4)を媒介するN-WASPの活性化に注目した。
まず、N-WASPの活性を可視化するためFRETプローブ(N-WASP intramolecular sensorsおよびN-WASP/Arp2-3 inter-molecular sensors)の開発に取り組んだ。多くのプローブの作製と培養細胞を用いたスクリーニングを繰り返し、N-WASP活性化刺激に対して高い応答を示すプーブを得ることに成功した。本プローブ群を用いたLTP誘導時のN-WASP活性化の可視化解析は、京都大学医学部(林康紀研究室)にて行った。脳スライスにプローブを導入し、LTPを誘導した際のN-WASP活性化の時空間パターンを蛍光寿命顕微鏡FLIMを用いて検討した。LTPのトリガーとなるカルシウムイオン濃度変化からN-WASP活性変化、アクチン繊維変化、スパインの形態変化を包括的に解析することに成功した。N-WASPセンサーの開発と改良により、in vivoにおける神経シグナル伝達の理解促進が期待される。

現在までの達成度 (段落)

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

平成30年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2018

すべて 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件)

  • [学会発表] Development of FRET-based biosensors to monitor the activity of actin regulators in dendritic spines2018

    • 著者名/発表者名
      Morgane Rosendale
    • 学会等名
      EMBO Workshop "Dendrites 2018: Dendritic anatomy, molecules and function"
    • 国際学会

URL: 

公開日: 2019-12-27  

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