研究課題/領域番号 |
16GS0118
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研究機関 | 国立歴史民俗博物館 |
研究代表者 |
西本 豊弘 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (70145580)
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研究分担者 |
春成 秀樹 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (20032708)
今村 峯雄 国立歴史民俗博物館, 研究部, 教授 (10011701)
櫻井 敬久 山形大学, 理学部, 教授 (60150265)
藤尾 慎一郎 国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (30190010)
坂本 稔 国立歴史民俗博物館, 研究部, 准教授 (60270401)
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キーワード | 考古学 / 加速器 / 弥生農耕 / 年代測定 / 炭素14 / 国際情報交換 / 韓国:中国:ロシア |
研究概要 |
平成19年度は、150遺跡の考古資料706点と日本版較正曲線作成のための樹木年輪試361点の総計1067点を年代測定した。それらは九州から北海道までの遺跡を含んでいる。これらの成果を以下にまとめた。 1. 3年間の研究成果を国立歴史民俗博物館の企画展示『弥生はいつから!?-年代研究の最前線-』〔展示代表者・今村峯雄・展示期間平成19年7月3日(火)〜9月2日(月)〕として実施した。 2. 日本版較正曲線の整備を進めていくと、紀元後1世紀から2世紀頃の世界基準の較正曲線は実際よりも古い年代を示す可能性が高いことが明らかとなった。従来、古墳時代の年代に関して、炭素14年代測定結果と考古学編年とずれていたが、世界基準に問題があったことが明らかとなった。 3. 北上市で行った現地研究会では、縄文晩期の亀ケ岡文化の終末について議論を行った。また、名古屋での現地研究会では、東海地方への弥生文化の波及時期を検討した。そして、この地域では水稲だけではなくアワ・ヒエ・キビなどの雑穀栽培も盛んに行われていた可能性が高いことが明らかとなった。
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