研究課題/領域番号 |
16H01721
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
安本 慶一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (40273396)
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研究分担者 |
荒川 豊 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 准教授 (30424203)
諏訪 博彦 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (70447580)
藤本 まなと 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教 (80758516)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 参加型センシング / センサデータ流 / 分散処理 / キュレーション / IoT |
研究実績の概要 |
本研究では、参加型センシングを用いて取得した様々なデータ流をリアルタイムにキュレーション(知的編纂)し、ユーザにとって価値の高いコンテンツとして提供するため、(A) 異種センサデータ流を統一的に扱う適応的データ流ゲートウェイ(GW)機構、(B) センサデータ流の処理をその発生源の近くで局所的に処理可能な分散処理機構,(C) ユーザの潜在的な要求を反映した高価値コンテンツを実時間で知的編纂する知的コンテンツキュレータを設計・開発し,リアルタイムコンテンツキュレーションのための処理基盤として実現することを目標としている. 平成28年度は、(A1) 異種センサデータの統一表現形式の策定、(C1) コンテンツ作成手順(キュレーション)記述言語の定義、および、(A2) デバイス間ゲートウェイ機能、(B1) デバイス間ネットワーク形成機能、(C2) キュレーション処理実行機能の基本設計を行った. 上記A2, B1, C1, C2の基本設計を含むミドルウェアのプロトタイプを構築し、カメラから取得した画像データをローカル環境で分散実行し、リアルタイムに顔認識するシステムを実現し、分散システムに関する国際会議IEEE ICDCS 2016でデモ発表を行った。また、ミドルウェアの論文を、エッジコンピューティングに関する国際ワークショップ (WEC 2016, ICDCS 2016 Workshop)で発表を行った。 また、A1の統一表現形式に関しては、任意の地理的エリアに対する時空間解像度データを分散検索可能なフォーマットを考案し、情報処理学会MBL研究会で発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
平成28年度は、(A1) 異種センサデータの統一表現形式の策定、(C1) コンテンツ作成手順(キュレーション)記述言語の定義、および、(A2) デバイス間ゲートウェイ機能、(B1) デバイス間ネットワーク形成機能、(C2) キュレーション処理実行機能の基本設計を行うことを計画していたが、年度内にこれら全てのタスクを完了し、研究発表を行うことが出来た。
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今後の研究の推進方策 |
平成28年度は当初の研究計画通りに研究が順調に進捗した。平成29年度以降も、当初計画に沿って行う予定である。
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