研究実績の概要 |
平成28年度では,本研究題目の中心的課題の一つある「実環境において有効な高精細3次元イメージング技術の開発」のために,実環境において有効な照度差ステレオ法の定式化及び予備実験を行った.一つは入射光強度が未知でありかつ空間的に可変である場合における照度差ステレオの定式化と解法の設計,またもう一つにはノルム最小化による最適化問題の一般解法の設計を行い,それぞれ文献[1], [2]として対外発表することができた.このうち[2]に関しては,本研究題目の目的の一つである「アルゴリズム・ソフトウェア実装の拡充」に資するものであると同時に,本研究題目の進行において多くの場面で有効なツールとなるものである. さらに,もう一つの中心的課題である,「科学と産業を意識した 3 次元イメージングの展開」に関して,マイクロンスケール3次元イメージングデバイスの設計に着手するとともに,天体スケール3次元イメージングのためのデータ収集を進行中である.
[1] Donghyeon Cho, Yasuyuki Matsushita, Yu-Wing Tai, In-So Kweon: Photometric Stereo Under Non-uniform Light Intensities and Exposures. European Conference on Computer Vision (2) 2016: 170-186
[2] Masaki Samejima, Yasuyuki Matsushita: Fast General Norm Approximation via Iteratively Reweighted Least Squares. 4th Workshop on e-Heritage, Asian Conference on Computer Vision, 2016: 207-221
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