研究課題/領域番号 |
16H01747
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
ソフトコンピューティング
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研究機関 | 一般財団法人ファジィシステム研究所 |
研究代表者 |
山川 烈 一般財団法人ファジィシステム研究所, 研究部, 所長 (00005547)
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研究分担者 |
田中 文啓 産業医科大学, 医学部, 教授 (10283673)
堀尾 恵一 九州工業大学, 大学院生命体工学研究科, 准教授 (70363413)
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研究協力者 |
黒木 太司 一般財団法人 ファジィシステム研究所, 研究部, 主席研究員 (30195581)
米田 和恵 産業医科大学, 医学部, 学内講師 (80724806)
今里 浩子 一般財団法人 ファジィシステム研究所, 研究部, 主任研究員 (70412682)
江口 正徳 一般財団法人 ファジィシステム研究所, 研究部, 主任研究員 (60613594)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2019-03-31
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キーワード | 循環腫瘍細胞(CTC) / 誘電泳動 / ソフトコンピューティング / 自己組織化ファジィシステム / MEMS |
研究成果の概要 |
血液やリンパ液の流れに乗って体内を循環する循環腫瘍細胞(CTC : Circulating Tumor Cell)を検出するために,(1)誘電泳動現象を利用した物理的アプローチ,(2)抗原抗体反応を利用した生化学的アプローチ,(3)腫瘍細胞のもつ固有の誘電定数を利用した電気工学的アプローチを試みた. (1)については,現時点では性能は十分とは言えないが,4種類の細胞の約半数を同定できた.(2)については,従来品CellSearchよりもはるかに高い性能を示し,それは臨床実験でも示された.(3)についてはリング共振器型電極に能動回路を採用することにより,優れた性能を実験でも確認できた.
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自由記述の分野 |
ソフトコンピューティング
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
我が国の死亡原因の第1位は悪性新生物(癌)によるもので,近年では総死亡の約3割を占めている.「原発巣」(例えば原発性肺癌)から遊離した腫瘍細胞は,血液やリンパ液の流れに乗って体内を循環し,離れた臓器に到着し,「転移巣」(例えば転移性肝臓癌)を形成する.この転移する細胞を循環腫瘍細胞(CTC : Circulating Tumor Cell)という. 従来,臨床現場でCTCを検出するのに使われていた米国Veridex社製のCellSearchは,2015年3月末をもって国内でのメンテナンスのサービスが終了した.この窮状を打開するために,本研究成果のもつ学術的意義は大きいといえよう.
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