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2018 年度 研究成果報告書

数百年~数千年スケールの東アジアモンスーン変動の出現時期、時代変化とその制御要因

研究課題

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研究課題/領域番号 16H01765
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 環境動態解析
研究機関東京大学

研究代表者

多田 隆治  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 教授 (30143366)

研究分担者 村山 雅史  高知大学, 教育研究部総合科学系複合領域科学部門, 教授 (50261350)
高橋 聡  東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (60615251)
入野 智久  北海道大学, 地球環境科学研究院, 助教 (70332476)
山田 桂  信州大学, 学術研究院理学系, 教授 (80402098)
研究協力者 関 有沙  
王 可  
三武 司  
松崎 賢史  
黒川 俊介  
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2019-03-31
キーワード東アジア夏季モンスーン / 千年スケール変動 / 日本海堆積物 / XRFコアスキャナー / 風成塵 / MPT / MBE
研究成果の概要

日本海深部半遠洋性堆積物における海成有機物量の変動(明暗縞)は、対馬海峡を通じた栄養塩供給と生物生産量変化を通じて、東アジア夏季モンスーン(EASM)降水変動を記録している。日本海から回収されたIODPコア試料の分析・解析を通じて、過去300万年間のEASM変動を高時間解像度で復元した。また、堆積物中の風成塵供給源推定を通じて、偏西風経路変動を復元した。その結果、EASMの千年スケール急激大振幅変動は、北大西洋への氷山流出量の増大とともに1.31 Maに開始し、その繰り返し周期や振幅には氷床体積や成長速度が、北大西洋高緯度域からの信号の伝播には偏西風経路の変化が深く拘っていたことが示された。

自由記述の分野

地球システム変動学

研究成果の学術的意義や社会的意義

東アジア夏季モンスーンは、梅雨による降水の強度や量、分布を通じて東アジア諸国の人々の生活に大きな影響を与える。従って、その強度や時空分布の変動の程度や様式、制御要因を知ることは、地球温暖化に伴って進行しつつある気候変動のメカニズムを知り、極端気象災害などに備える上で重要である。本研究の結果は、東アジア夏季モンスーン降水強度や分布が、偏西風経路の変動により大きく変動すること、偏西風経路の変動には北大西洋高緯度海域における深層水の形成速度が大きく影響すること、その変動が急激になる事には、北半球氷床崩壊による北大西洋高緯度域への淡水の放出が重要であるらしいことを示している。

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公開日: 2020-03-30  

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