研究課題/領域番号 |
16H01770
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
環境動態解析
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研究機関 | 国立極地研究所 |
研究代表者 |
近藤 豊 国立極地研究所, 国際北極環境研究センター, 特任教授 (20110752)
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研究分担者 |
小池 真 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 准教授 (00225343)
平沢 尚彦 国立極地研究所, 研究教育系, 助教 (10270422)
茂木 信宏 東京大学, 大学院理学系研究科(理学部), 助教 (20507818)
松井 仁志 名古屋大学, 環境学研究科, 助教 (50549508)
東 久美子 国立極地研究所, 研究教育系, 教授 (80202620)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | 環境変動 / 気候変動 / 極地 / 地球変動予測 |
研究成果の概要 |
急速に温暖化が進行しつつある北極域での気候変動には、温室効果に加え、エアロゾルの影響も大きいと考えられているが、その不確定性も大きい。ブラックカーボン(BC)は大気中での加熱作用に加え、雪氷面に沈着し雪・氷の反射率を低下させる効果がある。これらの効果はBCの微物理特性・濃度・沈着量に依存する。またこれらの物理量は、その発生・輸送・沈着過程に大きく支配される。北極域でのこれらの物理量の高精度観測が著しく乏しくこれらの過程の解明が遅れていた。本研究では新たに開発した観測手法を用いて、重要な物理量の観測を北極で行った。また数値モデル計算も行いBCの気候影響に関する過程の定量的な理解を進展させた。
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自由記述の分野 |
地球大気環境科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
ブラックカーボン(BC)エアロゾルによる加熱効果は北極の気候に影響すると考えられている。これまで、この効果の定量的な評価はBCの微物理特性・濃度・沈着量などの高精度の観測が不十分なため大きな不確定性があった。本研究では先端的な観測手法を用いて、これらの物理量の高精度観測を北極で初めて行った。数値モデル計算も行いモデル計算の信頼性の評価も行った。 このような、研究の大きな進展は、今後の北極の気候変動の理解に貢献すると考えられる。BCの気候への影響を正しく理解することは、社会的な対応を考える上で重要である。
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