研究課題
計画通り、「Ⅰ.リスク認知と定量化研究」「Ⅱ.リテラシー醸成システム開発」の2分野、Ⅰについては①~③の3区分、Ⅱは①~④の4区分、合計2分野7区分に分割して研究を遂行した。平成28年度の実施項目は、【Ⅰ①放射能展開】学校教育用に開発中の空気GM計数管の出力波高に関する技術的検討、教育現場で使用できる自然放射線製作装置の設計◎、ドライアイスを要しないペルチェ型霧箱の設計と開発◎、【Ⅰ②外部被ばく展開】簡易放射線量計(KIND-mini, KIND-pro)の設計と試作機の製作(小型化・長寿命化、視聴覚化を工夫)、【Ⅰ③内部被ばく展開】2段フィルター法を用いた大気ラドン濃度連続測定モニターの設計と試作機の製作およびその校正試験【Ⅱ①調査】タイ(5月)マレーシア(8月)スリランカ(11月)インドネシア(2月)の現地現状調査、IAEAウィーン(9月)での意見交換会、2度の国際会議の開催(12月6日東京、3月27日~30日東京)◎、【Ⅱ②プログラム等開発】アジアの地域標準となるカリキュラムと教材に関する枠組みと骨子の検討(3月27~30日)◎、【Ⅱ③効果測定、費用便益分析】効果測定と費用便益分析の手法に関する事例収集【Ⅱ④他分野展開】特に食品安全分野への適用可能性の検討であった。上記のうち◎印の項目は、研究協力者との協議に基づき、当初予定よりも1年前倒しで実施、または新たに計画に加えられたものである。
1: 当初の計画以上に進展している
1)平成29年度に開催を予定していた東京における国際会議開催を、研究代表者がホストとなり12月と3月の2度実現できたこと。2)本研究に関するIAEAとの連携協力の締結のみならず、FNCA(アジア原子力協力フォーラム)との連携にも成功し、合同でのワークショップを8月にマレーシア・クアラルンプールで開催できたこと。3)当研究チームによる調査検討結果に基づき、当初の計画になかった「新型霧箱の開発研究」「自然物質を用いた教育用放射線源の開発研究」を研究区分Ⅰ①の中で新たに開始したこと。
基本的には、当初計画通りの体制で研究を進める。研究区分Ⅰ①については、当初計画を超えてのより高度な研究になるが、当初計画分も含め、既存の予算と体制内で推進できる見込みが立っている。研究区分Ⅱ①②についても、当初計画よりも速いペースで進捗しているが、引き続きIAEAと協力し、その動向を注視しつつ同時並行的に進める。そのほかの研究区分については、概ね、研究計画通りに進められる見込みである。
すべて 2017 2016 その他
すべて 国際共同研究 (6件) 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 6件、 オープンアクセス 7件) 学会発表 (12件) (うち国際学会 3件、 招待講演 3件) 備考 (2件) 学会・シンポジウム開催 (2件)
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