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2020 年度 研究成果報告書

心不全フレイルの診断基準開発を目的とする前向きコホート研究

研究課題

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研究課題/領域番号 16H01862
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 リハビリテーション科学・福祉工学
研究機関名古屋大学

研究代表者

山田 純生  名古屋大学, 医学系研究科(保健), 教授 (80359752)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードフレイル / 心不全 / 心臓リハビリテーション / カヘキシア / サルコペニア
研究成果の概要

生理学的予備能の低下で特徴づけられるフレイルは心不全の予後因子であり、心臓リハビリテーションの主要なターゲットとして認識されるようになった。そこで本研究では、多施設前向きコホート研究により、心不全のアウトカムに基づいたフレイルの診断基準を開発することを目的とした。
広く用いられているフレイル項目(歩行速度低下、握力低下、易疲労性、身体不活動、体重減少)を量的に測定し、アウトカムである心不全再入院・全死亡との関連を分析した。その結果、アウトカムとの関連の強さは指標間で異なることが明らかとなり、フレイル項目の該当数に基づく従来型の判定方法ではなく、各指標の重みを考慮したフレイル基準の開発に至った。

自由記述の分野

臨床疫学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は心不全フレイルの基準を退院後のフォローアップデータに基づいて検討した世界でも初めての研究である。フレイル評価項目は妥当性の担保された量的指標を採用しており、退院後の再入院リスクに基づいたフレイルの重症度を点数化することに成功した。このようなフレイル基準は、フレイル項目の該当数に基づく従来型のフレイル基準とは一線を画すものであり、心不全患者のリスク層別や心臓リハビリテーションの効果判定にも広く活用できると考えられる。さらに、開発したフレイル基準は、薬物調整や心不全のモニタリングを多職種で行うための共通言語として機能することも期待でき、フレイルに基づく心不全管理に寄与するものと考えられる。

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公開日: 2022-01-27  

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