研究課題/領域番号 |
16H01872
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
スポーツ科学
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研究機関 | 順天堂大学 (2019-2020, 2022) 国立研究開発法人医薬基盤・健康・栄養研究所 (2018) 地方独立行政法人東京都健康長寿医療センター(東京都健康長寿医療センター研究所) (2016-2017) |
研究代表者 |
田中 雅嗣 順天堂大学, 大学院医学研究科, 客員教授 (60155166)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 全ゲノム塩基配列解析 / 持久走能力 / 骨格筋 / 心機能 / 機能的多型 / 骨強度 |
研究成果の概要 |
アスローム・プロジェクトの目的は、エリートアスリートの遺伝子型と表現型データを解析することである。ケニアのエリートランナーの全ゲノム塩基配列解析を行った。これまでに55人のケニアのエリートランナーと17人のケニアの伝説的ランナーの全ゲノム塩基配列を決定した。全ゲノム塩基配列データからアミノ酸置換を伴う機能的多型を抽出し、2群間で出現頻度を比較し、長距離走能力に関連する多型を抽出した。これらの中には、1) 心筋のリモデリングを抑制する因子、2) 骨格筋のZ帯形成に関与する因子、3) 骨の強度に関連する因子の機能的多型が含まれていた。今後、それぞれの遺伝子の機能解明に取り組みたい。
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自由記述の分野 |
ゲノム医学・スポーツ医学・ミトコンドリア学・老年学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
成人における肥満・メタボリック症候群は生活習慣病の予備軍として注目されているが、その予防には個人に適した運動処方と栄養処方が必要である。転倒・骨折は高齢者の生活の質を低下させ、介護負担を上昇させる。転倒・骨折に対する恐怖は、ひきこもり・うつ・認知能低下を誘発する。サルコペニア・フレイルの予防には、個人の特性に応じた適切な運動処方と栄養処方が必要である。運動による微細な筋損傷を修復する過程にも個人差・年齢差が存在するので、それぞれの高齢者の特性に応じた筋強化運動が必要である。これらの課題に対してアスリートの全ゲノム塩基配列解析は解決への道を拓く。
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