研究成果の概要 |
精神状態の機能不全メカニズムが自己意識作用の悪循環のいくつかのパターンに分類されるという我々の仮説は概ね支持された。「不全―効果系」は概ね身体(運動・感覚関連領野)、対人関係(TPJ, TP, dMPFC)、社会価値(vMPFC/vACC, PCC/Precuneus)の3つの脳内スキーマに分類できる。それぞれのパターンに対応して異なるタイプの精神健康法が異なるメカニズムによって効果を発揮する可能性についても一定の支持的見解が得られている。これらの成果に基づいて、精神機能不全と精神健康法の効果の関係性と各脳メカニズムを体系化する方略について、有用なフレーム枠が構築できた。
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