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2021 年度 研究成果報告書

イスラーム神秘主義の構造的理解-スーフィズム・タリーカ・聖者信仰複合現象の解明

研究課題

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研究課題/領域番号 16H01904
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 宗教学
研究機関京都大学

研究代表者

東長 靖  京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (70217462)

研究分担者 赤堀 雅幸  上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (20270530)
二宮 文子  青山学院大学, 文学部, 教授 (40571550)
中西 竜也  京都大学, 人文科学研究所, 准教授 (40636784)
丸山 大介  防衛大学校(総合教育学群、人文社会科学群、応用科学群、電気情報学群及びシステム工学群), 人文社会科学群, 准教授 (60749026)
私市 正年  上智大学, 総合グローバル学部, 教授 (80177807)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワードスーフィズム / タリーカ / 聖者信仰 / イスラーム / 神秘主義
研究成果の概要

本研究は、「イスラーム神秘主義」の名の下に、理論としてのスーフィズム、教団としてのタリーカ、民間儀礼としての聖者信仰が、区別されずに論じられてきたことへの疑問に端を発する。この三者は各々個別の現象としてまずは分析し、しかし重なりあう部分をもつがゆえに、その総体を複合現象という形で捉えるべきである。スーフィズムについては、倫理―神秘主義とエリート―民衆の二つの軸からなるものとして、タリーカは「実践コミュニティ」として、聖者信仰は神と聖者、預言者と聖者、聖者と聖遺物、聖者と恩寵という「四つの対比」に基づいて、それぞれ捉えたうえで、複合現象を倫理・神秘主義・民間信仰の三要素で理解することを提唱した。

自由記述の分野

イスラーム研究、中東地域研究

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究は、通常「イスラーム神秘主義」と訳されるスーフィズムおよびその周辺の事象をとらえ直そうとするものである。「神秘主義」という訳語から、これまでスーフィズムは、ごく一部の人々の知的営みと考えられがちで、イスラーム理解にとっては周縁的な事柄ととらえられてきた。本研究は、スーフィズムおよびこれと密接に結び付いているタリーカ、聖者信仰を、お互いに異なりながらも重なりあう複合現象としてとらえ、これがイスラーム方と並んで、イスラーム理解のために重要な存在であることを示したものである。

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公開日: 2023-01-30  

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