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2018 年度 実績報告書

多様な権利内容に応じた実効的な国際的権利保護制度の構築

研究課題

研究課題/領域番号 16H01990
研究機関名古屋大学

研究代表者

酒井 一  名古屋大学, 法学研究科, 教授 (70248095)

研究分担者 村上 正子  名古屋大学, 法学研究科, 教授 (10312787)
長田 真里  大阪大学, 法学研究科, 教授 (10314436)
的場 朝子  京都女子大学, 法学部, 准教授 (20403214)
中野 俊一郎  神戸大学, 法学研究科, 教授 (30180326)
芳賀 雅顯  慶應義塾大学, 法務研究科(三田), 教授 (30287875)
堤 龍弥  関西学院大学, 司法研究科, 教授 (40131528)
長谷部 由起子  学習院大学, 法務研究科, 教授 (40159637)
渡部 美由紀  名古屋大学, 法学研究科, 教授 (40271853)
青木 哲  神戸大学, 法学研究科, 教授 (40313051)
本間 靖規  早稲田大学, 法学学術院, 教授 (50133690)
大濱 しのぶ  慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (90194266)
我妻 学  首都大学東京, 法学政治学研究科, 教授 (30211668)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード国際民事執行 / 国際仲裁 / 国際民事保全
研究実績の概要

6月9日(大阪大学)、8月30日(慶応大学)、11月25日(慶応大学)及び3月1日(慶応大学)に研究会を実施した。いずれにおいても裁判例研究を行い、直後のJCAジャーナル誌に成果を公表した。また、「国際的民事執行・保全における第三者の手続担当の可能性」をテーマとする研究報告のほか、外国法調査に関して調査担当者により報告され、知識の共有を行った。
外国法調査として、3名の研究分担者がオーストラリアの実務家及び研究者を訪問し、同国における外国判決の執行に関する法状況及び実務処理についてインタビューを実施し、ハーグ条約事案と金銭執行を中心とした調査を行った。
11月3日、大阪大学中之島センターにおいて、ルクセンブルグ大学Gilles Cuniberti教授を招聘し、1.The European Account Preservation Order Regulation、2.The Coordination of Insolvency Proceedings in the European Union after the New European Insolvency Regulationをテーマとする講演会を実施した。EUにおける最新の法状況に関する講演会を行った。
来年度の研究実施に向けた準備として、ドイツ・レーゲンスブルグ大学Gottwald教授を訪れ、来年度のシンポジウムの総括報告(general report)の依頼をするとともに、日程、その他の報告者及びテーマについて打ち合わせを行った。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究実績の概要でも記載したとおり、研究会も予定通り年4回実施しており、JCAジャーナル誌への裁判例報告の公表も予定通り行っている。招聘講演会も実施し、活発に議論を行い、情報及び意見の交換を行うことができた。今後も継続的協力を得られることが見込まれる。新たに若手研究者1名が2018年11月30日の研究会からオブザーバーとして参加し、2019年度からは研究分担者として加わることになり、充実した研究会となっている。
最終年となる来年度の総括シンポジウムの実施に向けた準備も順調に進んでいる。

今後の研究の推進方策

来年度は、最終年として総括シンポジウムを実施することになる。これまでの研究によって、テーマはおおむね確定しており、招聘者も内諾を得ている状況であるが、2020年3月の実施に向けた日程調整が課題として残っている。詳細については、研究会において検討し、実施の準備を行う。
4本の裁判例の研究を行い、成果を公表していく。各研究分担者及び研究協力者において研究の成果をまとめていくことになる。
総括シンポジウムを含め研究成果の公表について、公表の方法や費用面を含め検討する。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2019 2018

すべて 雑誌論文 (13件) (うちオープンアクセス 3件) 学会発表 (4件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] 代替的作為義務の域外的執行2019

    • 著者名/発表者名
      中野俊一郎
    • 雑誌名

      神戸法学雑誌

      巻: 68ー4 ページ: 127-143

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 否認訴訟の国際裁判管轄--改正ヨーロッパ倒産規則における管轄集中の原則をめぐる議論--2019

    • 著者名/発表者名
      芳賀雅顯
    • 雑誌名

      慶應法学

      巻: 42 ページ: 289-317

  • [雑誌論文] 子の引渡しの実現2019

    • 著者名/発表者名
      大濱しのぶ
    • 雑誌名

      民事訴訟雑誌

      巻: 65 ページ: 118ー149

  • [雑誌論文] 確定した子の返還を命ずる終局決定が変更された事例2019

    • 著者名/発表者名
      大濱しのぶ
    • 雑誌名

      民商法雑誌

      巻: 154-6 ページ: 1265ー1274

  • [雑誌論文] ハーグ条約実施法に基づく子の変換を命ずる決定の不遵守と人身保護請求2019

    • 著者名/発表者名
      大濱しのぶ
    • 雑誌名

      JCAジャーナル

      巻: 739 ページ: 43ー50

  • [雑誌論文] (翻訳)ケスター・バルチェン「ドイツにおける子の引渡執行と子の最善の利益」2018

    • 著者名/発表者名
      酒井一
    • 雑誌名

      名古屋大学法政論集

      巻: 280 ページ: 305ー316

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] (翻訳)ミヒャエル・ケスター「ハーグ子奪取条約に関するヨーロッパにおける最近の問題 常居所」2018

    • 著者名/発表者名
      渡辺惺之
    • 雑誌名

      名古屋大学法政論集

      巻: 280 ページ: 293-304

    • オープンアクセス
  • [雑誌論文] 日本企業の代表者が米国情報サービス会社のウェブサイト上の報道記事をプライバシーの侵害として提起した損害賠償及び記事の削除請求の国際裁判管轄と準拠法2018

    • 著者名/発表者名
      渡辺惺之
    • 雑誌名

      私法判例リマークス

      巻: 57 ページ: 148ー151

  • [雑誌論文] ハーグ子奪取条約実施法による子の返還決定が執行不能に帰した後に申立てられた人身保護法による子の解放請求2018

    • 著者名/発表者名
      渡辺惺之
    • 雑誌名

      戸籍時報

      巻: 772 ページ: 13-20

  • [雑誌論文] ハーグ子奪取条約及び同実施法における常居所とその判断2018

    • 著者名/発表者名
      渡辺惺之
    • 雑誌名

      阪大法学

      巻: 68-3 ページ: 223-251

  • [雑誌論文] フランス民法上の急速審理命令によって不分割共同財産の管理人として指名された相続人が他の相続人を代表して提起した損害賠償請求訴訟における原告適格2018

    • 著者名/発表者名
      本間靖規
    • 雑誌名

      JCAジャーナル

      巻: 730 ページ: 32ー37

  • [雑誌論文] EU証拠収集規則の解釈として同規則の定める方法によらない域外鑑定調査も認められ得るとのEU司法裁判所の判断亜G示された事例2018

    • 著者名/発表者名
      的場朝子
    • 雑誌名

      JCAジャーナル

      巻: 733 ページ: 3ー13

  • [雑誌論文] 仲裁人の開示義務違反と仲裁判断の取消し2018

    • 著者名/発表者名
      我妻学
    • 雑誌名

      JCAジャーナル

      巻: 736 ページ: 22-29

  • [学会発表] 子の引渡の実現2018

    • 著者名/発表者名
      大濱しのぶ
    • 学会等名
      日本民事訴訟法学会
  • [学会発表] 第三者から債務者財産に関する情報を取得する制度2018

    • 著者名/発表者名
      青木哲
    • 学会等名
      日本民事訴訟法学会
  • [学会発表] 家事調停における子どもの手続関与ー子の意見聴取のあり方を中心として2018

    • 著者名/発表者名
      長谷部由起子
    • 学会等名
      仲裁ADR法学会
  • [学会発表] 「京都国際調停センター」と調停人の育成2018

    • 著者名/発表者名
      高杉直
    • 学会等名
      仲裁ADR法学会
  • [図書] 二宮周平編著『離婚事件の合意解決と家事調停の機能』2018

    • 著者名/発表者名
      渡辺惺之
    • 総ページ数
      372
    • 出版者
      日本加除出版
    • ISBN
      978-4-8178-4489-7
  • [図書] 法務省大臣官房司法法制部『フランス民事執行法典』法務資料466号2018

    • 著者名/発表者名
      大濱しのぶ
    • 総ページ数
      225
    • 出版者
      法曹会
    • ISBN
      9784866840024

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公開日: 2019-12-27  

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