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2019 年度 実績報告書

多様な権利内容に応じた実効的な国際的権利保護制度の構築

研究課題

研究課題/領域番号 16H01990
研究機関関西大学

研究代表者

酒井 一  関西大学, 法務研究科, 教授 (70248095)

研究分担者 村上 正子  名古屋大学, 法学研究科, 教授 (10312787)
長田 真里  大阪大学, 法学研究科, 教授 (10314436)
中野 俊一郎  神戸大学, 法学研究科, 教授 (30180326)
我妻 学  首都大学東京, 法学政治学研究科, 教授 (30211668)
芳賀 雅顯  慶應義塾大学, 法務研究科(三田), 教授 (30287875)
堤 龍弥  関西学院大学, 司法研究科, 教授 (40131528)
長谷部 由起子  学習院大学, 法務研究科, 教授 (40159637)
渡部 美由紀  名古屋大学, 法学研究科, 教授 (40271853)
青木 哲  神戸大学, 法学研究科, 教授 (40313051)
本間 靖規  早稲田大学, 法学学術院, 教授 (50133690)
大濱 しのぶ  慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (90194266)
安永 祐司  京都大学, 法学研究科, 講師 (10807944)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード国際民事執行 / 国際執行管轄 / ハーグ条約 / 差押 / 国際民事保全
研究実績の概要

社会生活がグローバル化するにしたがい私人間の法的紛争も国際化し、権利の実現に際しても国際的考慮が必要とされるようになった。訴訟や仲裁手続を通じて紛争の観念的解決が図られるとしても、認められた権利の実現が図られなければ、紛争が解決されたということはできない。任意の履行がされなかった場合、強制執行制度による権利は実現されなければならなくなる。財産が外国に所在するなど国家高権に根ざした強制執行制度には自ずと限界がある。実効的に国際的な権利の実現を図るためには、新たな制度構築が必要と考えられる。
方策のひとつとしては、主権による限界を受ける強制執行制度を前提として、各国の強制執行制度を充実することが考えられる。国家の執行権限の限界に関する検討をすることになる。また、財産の観念化が著しい現代にあって銀行預金をはじめとする金融資産に対する国際的執行管轄権の問題がこのひとつの場面である。
国家間での相互協力の制度を構築することによって、国際的な権利実現制度を確立することも考えられる。その一例として、国際的な子の奪取の民事上の側面に関する条約(いわゆるハーグ条約)がある。子の奪い合いが国際問題化し、その特質から迅速な子の返還を実現する国際的制度ということができる。子の返還は所在国の国家機関(中央当局)によって実現されることになる。条約の運用や制度理解などに国ごとに様々であり、国家間での協働・共助として課題は少なくない。
国際的紛争解決や権利の実現に関する協働に関して先進的地域である欧州共同体での学説や実務を参考として、比較法的視点から研究を行い、わが国における学説及び実務の成果を参考としつつ仲裁や訴訟との連続性を視野におきながら、国際的権利実現制度のあるべき姿を追及した。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

  • 研究成果

    (25件)

すべて 2021 2020 2019

すべて 雑誌論文 (13件) 学会発表 (4件) (うち国際学会 2件) 図書 (8件)

  • [雑誌論文] 普通裁判籍(被告住所地管轄)と特別の事情2021

    • 著者名/発表者名
      酒井一
    • 雑誌名

      JCAジャーナル

      巻: 67-11 ページ: 42-45

  • [雑誌論文] 渉外民事保全訴訟における外国法の適用2021

    • 著者名/発表者名
      中野俊一郎
    • 雑誌名

      JCAジャーナル

      巻: 68-168-1 ページ: 52-56

  • [雑誌論文] (外国)仲裁判断にかかる執行宣言手続において債務者からの相殺の抗弁の当否を審理・判断することを認めた事例(上)2020

    • 著者名/発表者名
      安永祐司
    • 雑誌名

      JCAジャーナル

      巻: 67(2) ページ: 22-27

  • [雑誌論文] (外国)仲裁判断にかかる執行宣言手続において債務者からの相殺の抗弁の当否を審理・判断することを認めた事例(下)2020

    • 著者名/発表者名
      安永祐司
    • 雑誌名

      JCAジャーナル

      巻: 67(3) ページ: 43-46

  • [雑誌論文] 民事執行法改正の概要(改正民事執行法と司法書士実務)2020

    • 著者名/発表者名
      青木哲
    • 雑誌名

      報司法 書士

      巻: 576 ページ: 28-37

  • [雑誌論文] 準拠法が国際裁判管轄の判断に及ぼす影響2020

    • 著者名/発表者名
      芳賀雅顯
    • 雑誌名

      JCAジャーナル

      巻: 67-6 ページ: 36-41

  • [雑誌論文] 訴訟当事者に判決の内容が了知されず又は了知する機会も実質的に与えられな かったことにより不服申立ての機会が与えられないまま確定した外国裁判所の判 決に係る訴訟手続と民訴法118条3号にいう公の秩序2020

    • 著者名/発表者名
      中野俊一郎
    • 雑誌名

      民商法雑誌

      巻: 156-1 ページ: 227-242

  • [雑誌論文] 請求異議事由に関する執行機関の審理・判断権限(1)2019

    • 著者名/発表者名
      安永祐司
    • 雑誌名

      民商法雑誌

      巻: 155(4) ページ: 45-62

  • [雑誌論文] 請求異議事由に関する執行機関の審理・判断権限(2・完)2019

    • 著者名/発表者名
      安永祐司
    • 雑誌名

      民商法雑誌

      巻: 155(5) ページ: 1-32

  • [雑誌論文] オーストラリア家族法における子どもの最善の利益2019

    • 著者名/発表者名
      我妻学
    • 雑誌名

      首都大学東京法学会雑誌

      巻: 60ー1 ページ: 39-59

  • [雑誌論文] オーストラリアにおける子どもの代理人と実務の動向2019

    • 著者名/発表者名
      我妻学
    • 雑誌名

      家庭の法と裁判

      巻: 2323 ページ: 46-52

  • [雑誌論文] 暗号資産(ビットコイン)と強制執行・倒産(暗号資産をめぐる法的諸 課題(シンポジウム12019

    • 著者名/発表者名
      青木哲
    • 雑誌名

      金融法学会第36回大会資料

      巻: 2119 ページ: 18-25

  • [雑誌論文] 民事執行法の改正:債務者の財産状況の調査を中心に〈新法の要 点〉2019

    • 著者名/発表者名
      青木哲
    • 雑誌名

      ジュリスト

      巻: 1537 ページ: 58-63

  • [学会発表] Access to Justiceの向上と法整備支援2020

    • 著者名/発表者名
      我妻学
    • 学会等名
      第21回法整備支援連絡会
    • 国際学会
  • [学会発表] 口頭弁論終結後の承継人に対する既判力の作用について2020

    • 著者名/発表者名
      堤龍弥
    • 学会等名
      日本民事訴訟法学会関西支部研究会
  • [学会発表] 2018年英米の秘匿特権と通信秘密保持2019

    • 著者名/発表者名
      我妻学
    • 学会等名
      法曹倫理国際シンポジウム東京2019
    • 国際学会
  • [学会発表] 暗号資産(ビットコイン)と強制執行・倒産(〈シンポジウムⅠ〉暗号 資産をめぐる法的諸課題)2019

    • 著者名/発表者名
      青木哲
    • 学会等名
      金融法学会
  • [図書] 国際的権利保護制度の構築2021

    • 著者名/発表者名
      酒井一編
    • 総ページ数
      381
    • 出版者
      信山社
    • ISBN
      978-4-7972-5475-4
  • [図書] 現代家族法講座5巻 国際化と家族2021

    • 著者名/発表者名
      渡辺惺之
    • 総ページ数
      376
    • 出版者
      日本評論社
    • ISBN
      978-4-535-06527-7
  • [図書] 商事法務2020

    • 著者名/発表者名
      長谷部由起子
    • 総ページ数
      752
    • 出版者
      多比羅誠弁護士喜寿記念『倒産手続の課題と期待』
    • ISBN
      978-4-7857-2760-4
  • [図書] 加藤哲夫先生古稀祝賀『民事手続法の発展』2020

    • 著者名/発表者名
      長谷部由起子、芳賀雅顯,本間靖規,我妻学
    • 総ページ数
      1076
    • 出版者
      成文堂
    • ISBN
      978-4-7923-2751-4
  • [図書] 論点解説 令和元年改正民事執行法2020

    • 著者名/発表者名
      青木哲
    • 総ページ数
      276
    • 出版者
      きんざい
    • ISBN
      978-4-322-13490-2
  • [図書] 二宮正人先生古稀記念『日本とブラジルからみた比較法』2019

    • 著者名/発表者名
      長谷部由起子
    • 総ページ数
      680
    • 出版者
      信山社
    • ISBN
      9784797282153
  • [図書] 条解民事執行法2019

    • 著者名/発表者名
      青木哲
    • 総ページ数
      1844
    • 出版者
      弘文堂
    • ISBN
      978-4-335-35774-9
  • [図書] 春日偉知郎先生古稀祝賀『現代民事手続法の課題」2019

    • 著者名/発表者名
      芳賀雅顯
    • 総ページ数
      920
    • 出版者
      信山社
    • ISBN
      9784797280647

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公開日: 2021-12-27  

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