日本とアジアにおけるローカルガバナンス(国家・市民社会関係）の比較実証研究

2019 年度 実績報告書

• 研究課題/領域番号: 16H01996
• 研究機関: 東海大学
• 研究代表者: 辻中 豊 東海大学, 政治経済学部, 教授 (70145944)
• 研究分担者: 小嶋 華津子 慶應義塾大学, 法学部(三田), 教授 (00344854) ; 重冨 真一 明治学院大学, 国際学部, 教授 (00450461) ; 唐 亮 早稲田大学, 政治経済学術院, 教授 (10257743) ; 山本 英弘 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (20431661) ; 曽我 謙悟 京都大学, 公共政策連携研究部, 教授 (60261947) ; 森 裕城 同志社大学, 法学部, 教授 (70329936) ; 崔 宰英 筑波大学, 人文社会系, 准教授 (80332550) ; 大西 裕 神戸大学, 法学研究科, 教授 (90254375) ; 中溝 和弥 京都大学, アジア・アフリカ地域研究研究科, 教授 (90596793)
• 研究期間 (年度): 2016-04-01 – 2021-03-31
• キーワード: 都市ガバナンス / 市民社会 / 利益集団 / 比較政治 / 比較都市政治 / アジア / 社会集団 / 自治会町内会

研究実績の概要

これまで科研費に基づいて日本の13の市区（東京特別区）の協力をえて、自治会・町内会調査を実施しており、また日本の57市区に関しては、地方自治体調査の4部署調査を実施している。さらに、先の13市区は、同時に、市民の都市ガバナンスに関連した住民意識調査を実施している。この意識調査に関連して、アジアの6都市（北京市、浙江省、重慶市。台北。ソウル。バンコク）においても同様の意識調査を実施済みである。当年度は、それぞれについて科研費にて、調査データ関連のコードブックを報告書として作成した。また、日本の複数の地域により詳細な事例調査を実施すべく準備を進めたが、コロナウィルス問題によって実査は２地域にとどまった。また中国において関連した調査を実施すべく、予備研究を実施した。アジアの他の地域、台湾、タイ、バングラデシュ、インド、韓国の研究者と比較研究のための検討を行った。
こうした一連の調査研究を公開するための作業を行い、筑波大学アーカイブスにおいて、調査の過程を公開すべく準備を進めた。
日本の調査データを、都市分析として再構成し、それに基づき比較分析を開始した。その場合、最大123都市の比較が可能であり、複数の調査データを用いる分析では64都市比較が可能である。同時に世界の調査データも同様に比較都市分析と行うべく準備を進めた。その場合102都市分析が可能となる予定である。
以上の、実証的基礎に基づき、いくつかの学術論文を執筆した。

現在までの達成度 (段落)

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

今後の研究の推進方策

令和元年度が最終年度であるため、記入しない。

研究成果

• [国際共同研究] 北京大学/公民社会研究中心(中国)
  • 国名: 中国
  • 外国機関名: 北京大学/公民社会研究中心
• [国際共同研究] 梨花女子大学/梨花社会科学研究所(韓国)
  • 国名: 韓国
  • 外国機関名: 梨花女子大学/梨花社会科学研究所
• [国際共同研究] チェンマイ大学/日本研究センター(タイ)
  • 国名: タイ
  • 外国機関名: チェンマイ大学/日本研究センター
• [国際共同研究] 国立高雄第一科技大学/応用日語系(その他の国・地域（台湾（中華民国））)
  • 国名: その他の国・地域
  • 外国機関名: 国立高雄第一科技大学/応用日語系
• [国際共同研究] ワシントン大学シアトル/School of International Studies(米国)
  • 国名: 米国
  • 外国機関名: ワシントン大学シアトル/School of International Studies
• [雑誌論文] Meta-Cognition of Efficacy and Social Media Usage among Japanese Civil Society Organizations (2020)
  • 著者名/発表者名: Sagara Tomoya、Kaigo Muneo、Tsujinaka Yutaka
  • 雑誌名: Information 巻: 11 ページ: 118～118
  • DOI: 10.3390/info11020118
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] Distinguishing Providing Public Services from Receiving Government Funding as Factors in Nonprofit Advocacy? (2020)
  • 著者名/発表者名: Itaru Yanagi, Yohei Kobashi, Robert J. Pekkanen, and Yutaka Tsujinaka
  • 雑誌名: VOLUNTAS: International Journal of Voluntary and Nonprofit Organizations 巻: No. 11266 ページ: 1-16
  • DOI: DOI 10.1007/s11266-020-00206-9
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] 市民社会ガバナンスに関する市民意識の日韓比較：参加、影響力、信頼を中心に (2020)
  • 著者名/発表者名: 権 妍李 / 和嶋 克洋 / 戸川 和成 / 辻中 豊
  • 雑誌名: 筑波法政 巻: 82 ページ: 92-102
  • 査読あり / オープンアクセス / 国際共著
• [雑誌論文] 続くタイの政治混乱 : あぶり出された真の対立軸 (2020)
  • 著者名/発表者名: 重冨真一
  • 雑誌名: IDE スクエア 巻: 2020 ページ: 1-11
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] 地域における市民社会アクターの変化と踊り場にある都市ガバナンス : JIGS 調査（1997-2017）に基づく推移と現状 (2019)
  • 著者名/発表者名: 辻中豊 和嶋 克洋 戸川 和成
  • 雑誌名: 都市とガバナンス 巻: 32 ページ: 30-43
  • オープンアクセス
• [雑誌論文] ローカル・ガバナンス（自治体―自治会・町内会関係）における財政制約という問題 : 活動力の縮退と補助金縮小が与える自治体政策満足度への影響 (2019)
  • 著者名/発表者名: 田川 寛之 戸川 和成 辻中豊
  • 雑誌名: 筑波法政 巻: 79 ページ: 92-102
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 新自由主義時代における利益団体の政策選好 (2019)
  • 著者名/発表者名: 山本英弘
  • 雑誌名: 選挙研究 巻: 35-1 ページ: 90-102
  • 査読あり / オープンアクセス
• [雑誌論文] 市民社会組織はグローバル化の影響をどのように認識しているか : 第4次「団体の基礎構造に関する調査」(JIGS2017)の分析 (2019)
  • 著者名/発表者名: 森 裕城 , 益田 高成
  • 雑誌名: 同志社法学 巻: 70-6 ページ: Ⅰ827-1875
  • 査読あり
• [学会発表] “Populist Appeals and Party Support in Bihar” (2019)
  • 著者名/発表者名: NAKAMIZO Kazuya, Taberez Ahmed Neyazi
  • 学会等名: American Political Science Association Annual Meeting
  • 国際学会
• [学会発表] 民とは誰か？ーインドにおける宗教マイノリティの抑圧 (2019)
  • 著者名/発表者名: 中溝和弥
  • 学会等名: 日本政治学会分科会A－２「『民』の再定義に向けて － 21 世紀の民主主義における『民』の境界・条件・限界」
  • 招待講演
• [図書] 日本の地方政府 (2019)
  • 著者名/発表者名: 曽我 謙悟
  • 総ページ数: 280
  • 出版者: 中央公論新社
  • ISBN: 4121025377
• [備考] 辻中研究室
  • URL: http://tsujinaka.net/
• [備考] 人文社会国際比較研究機構（筑波大学）
  • URL: https://icrhs.tsukuba.ac.jp/