研究課題/領域番号 |
16H02013
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研究機関 | 統計数理研究所 |
研究代表者 |
椿 広計 統計数理研究所, 大学共同利用機関等の部局等, 名誉教授 (30155436)
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研究分担者 |
山下 智志 統計数理研究所, データ科学研究系, 教授 (50244108)
南 和宏 統計数理研究所, モデリング研究系, 准教授 (10579410)
白川 清美 一橋大学, 経済研究所, 准教授 (20755095)
美添 泰人 公益財団法人統計情報研究開発センター, その他部局等, 研究員 (80062868)
星野 崇宏 慶應義塾大学, 経済学部(三田), 教授 (20390586)
佐野 夏樹 統計数理研究所, リスク解析戦略研究センター, 外来研究員 (60568971)
岡本 基 統計数理研究所, 運営企画本部, URA (90599870)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 経済統計学 / 統計制度 / データ利活用 |
研究実績の概要 |
プラットフォーム設計・研究ユニットにおいては、ミクロデータをSINET経由のシンクライアント環境で分析可能なオンサイト拠点を2018年10月に情報・システム研究機構データサイエンス共同利用基盤施設(立川)に設置し、(独)統計センターからの認可を受け、運用が可能となった。総務省社会生活基本調査ミクロデータを当該拠点並びに、2017年度に設置されている総務省統計局統計データ利活用センター、多摩大学オンサイト拠点で分析すべく申請作業を2018年度末に実施し、2019年度に様々な社会科学研究に利用可能な自治体別あるいは二次医療圏別マクロデータ作成の準備を進めている。昨年度に引き続き、ミクロデータ研究コンソーシアムの運営体制を整備している。データ構造化ユニットは、確率的マッチングや消費統計に関わるプロペンシティスコア法に関する研究を継続するとともに、リサンプリング技法に基づく労働力統計の推定精度について検討した。データ活用・効率化ユニットでは、オンサイト拠点以外のミクロデータ利活用技術としての秘密計算処理、二次秘匿処理技術の公的統計への実装可能性を検討するとともに、オックスフォード大学など海外研究者や海外公的統計機関実務家と意見交換した。 2019年1月18日には、研究班会議とともに公開の研究集会を統計数理研究所で実施し、研究分担者の研究成果を公表するとともに、オックスフォード大学、ソウル大学2名の研究者による公的統計ミクロデータを利用した研究紹介、総務省統計局、独立行政法人統計センターの公的統計実務研究の紹介があった、2018年9月統計関連学会連合大会においても企画セッションを実施した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究班自らが利用可能な公的統計ミクロデータ分析のためのオンサイト拠点を保有することができた。確率的マッチングに関わる理論研究や公的統計ミクロデータからのリサンプリングによる公的統計推定精度評価も実施した。海外研究者との交流も活発化している。
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今後の研究の推進方策 |
本研究班によるオンサイト拠点利用実績(分析と秘匿審査を受ける経験)を積むとともに、研究コンソーシアムと統計局統計データ利活用センターとの連携を通じて、全国のオンサイト拠点形成と形成拠点での実証研究を推進する。
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