研究課題/領域番号 |
16H02015
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研究機関 | 上智大学 |
研究代表者 |
矢野 誠 上智大学, 上智大学, 教授 (30191175)
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研究分担者 |
佐藤 正弘 東北大学, 国際文化研究科, 准教授 (60622214)
関根 仁博 京都大学, 経済研究所, 特定教授 (10811888)
鎗目 雅 東京大学, 大学院公共政策学連携研究部・教育部, 客員准教授 (30343106)
太田 塁 横浜市立大学, 国際商学部, 教授 (00338229)
本領 崇一 同志社大学, 経済学部, 准教授 (40835667)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | ビッグデータ / 機械学習 / 消費動向 / パンデミック |
研究実績の概要 |
2020年1月に始まった新型コロナウィルスの流行に起因した人々の行動変容を,本研究で扱ってきた消費のスキャンパネルデータによって分析することが喫緊の課題であるということで参加者の間で意見が一致し,新たに研究を開始し,以下のような成果を得た.人々の感染予防行動に向けた行動変容を,流行の初期の段階での日々のマスクの購入行動でとらえ,毎日の新型コロナ感染情報の増加を説明変数,新型コロナ流行前のマスクの利用経験,消費者のデモグラフィーなどをコントールして,分析した.分析により,感染過程のどの期間においても,累積記事数がマスク購入に有意に関係していることを明らかにされた.これは,感染情報とマスク購入活動という2つの要因を日次のビッグデータを扱い,パンデミック時の行動変容と人々が受容する情報量の関係という従来型のデータでは分析が困難だったテーマに光を当てた点で重要であると考える. 上述の研究と同時に,パンデミック時における行動変容と人々の社会性や健康履歴,ゲノム情報などにまたがるビッグデータ分析を行う基礎として,RIETI,京都大学医学研究科と協力して,2020年度より,パネルデータ構築を開始した.この部分の研究は緒についたばかりで,データの分析に着手したところである. こうした研究成果は,これまで本研究で行ってきた消費やその他の社会科学,人間科学的要因に関するBig Data 分析や人々の行動変容,情報からの学習といったテーマに関する広範囲な研究成果に基礎をおいている.コロナ流行により共同研究活動に支障をきたし,2021年度にも研究を継続して行い,上述のように,新たな研究成果を生み出すとともに,これまで得たさまざまな研究成果の精緻化を行った.
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現在までの達成度 (段落) |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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今後の研究の推進方策 |
令和2年度が最終年度であるため、記入しない。
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