• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2020 年度 研究成果報告書

高次な記憶情報の活用を実現する機能的神経回路の解析

研究課題

  • PDF
研究課題/領域番号 16H02061
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 実験心理学
研究機関同志社大学

研究代表者

櫻井 芳雄  同志社大学, 脳科学研究科, 教授 (60153962)

研究分担者 廣川 純也  同志社大学, 研究開発推進機構, 准教授 (40546470)
眞部 寛之  同志社大学, 研究開発推進機構, 准教授 (80511386)
研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2021-03-31
キーワード記憶 / 神経回路 / 神経細胞 / セル・アセンブリ / ラット
研究成果の概要

本研究は、高次な記憶情報を活用する際のセル・アセンブリの検出を目指し、十分な成果を早期に得ることができた。具体的には、刺激の前後関係(文脈)を記憶し活用する際、海馬のニューロン集団が短時間で同期すること、また順序情報を記憶し活用する際、海馬-前頭前野間でニューロン集団の相互作用が生じること、そして一旦記憶したルールを変更し活用する際、セル・アセンブリを表す特有のリズムが海馬で生じることがわかった。さらにラットの新たな記憶課題と、高次な記憶や認知機能を検出する方法論も確立し、セル・アセンブリ研究の今後の研究方略と理論モデルについて構築した。これらの成果は全て論文として国際誌に発表した。

自由記述の分野

神経科学、実験心理学

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の成果により、これまで認知心理学が唱えてきた記憶情報のネットワークという構成概念を、脳内のセル・アセンブリという実体と結びつけることが可能となり、認知心理学と神経科学を一体化した新たな学術分野を創造する道筋が見えてきた。またセル・アセンブリの活動を今後さらに精緻に検出できるようになれば、記憶情報やその活用に伴う脳内の信号を取り出すことが可能になり、身体麻痺の患者さんが脳の活動だけで外部機器を操作するシステム、すなわち真のブレイン-マシン・インタフェース(BMI)の実現に近づくと考えられる。

URL: 

公開日: 2022-01-27  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi