研究課題/領域番号 |
16H02063
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
秋田 喜代美 東京大学, 大学院教育学研究科(教育学部), 教授 (00242107)
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研究分担者 |
小田 豊 聖徳大学, 児童学部, 教授 (50024998)
芦田 宏 兵庫県立大学, 環境人間学部, 教授 (20222606)
鈴木 正敏 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 准教授 (90273820)
門田 理世 西南学院大学, 人間科学部, 教授 (10352197)
中坪 史典 広島大学, 教育学研究科, 准教授 (10259715)
上田 敏丈 名古屋市立大学, 大学院人間文化研究科, 准教授 (60353166)
野口 隆子 東京家政大学, 子ども学部, 准教授 (30383334)
箕輪 潤子 武蔵野大学, 教育学部, 准教授 (00458663)
森 暢子 九州産業大学, 人間科学部, 准教授 (10520596)
椋田 善之 関西国際大学, 教育学部, 准教授 (00735235)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2021-03-31
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キーワード | 教育心理学 / 保育 / 園内研修 / リーダーシップ / 園長 / 事業継承 |
研究実績の概要 |
第1には、園内研修に関して、外部研修の参加者に対し問紙による調査を行い,回答者数は1658名の回答を得た。うち園長・副園長など管理職243名,ならびに担任など職員1359名を対象として、園内研修の課題と工夫を分析した。その結果,管理職は職員が自ら意見を述べるなど積極的な参加を求めているのに対して,職員はより具体的な子どもの見方などを身につけたいと感じていた。管理職・職員とも,時間の確保や全員が参加できることが重要であると捉えており,それが質の向上にとって大切であると考えていた。以上のことから,園としてはより協働的で創発的な園内研修を促進し,全ての職員が積極的に参加できるような工夫が必要であることが示唆された。 第2には、園内研修等を行うリーダーである園長に注目し、特に私立幼稚園園長を対象に2018年10月から12月にかけてアンケート調査を全国私立幼稚園6,877園のうちの約35%を任意に抽出し、2,484園に依頼し,857の回答を得た。それを9つの職務の内、①園の運営と⑤園内の環境整備を運営業務、②教職員指導と⑦園内研修を職員指導業務、③行政との連絡と④経理を事務職務としてまとめ、3つの職務内容で最も割合の高い職務で、運営職務中心園長(460名,53.7%)、事務職務中心園長(67名,7.8%)、職員指導中心園長(169名, 19.8%)に分類し、3つの内の最大値が2つで同じ場合は、バランス職務園長(100名, 11.7%)とした。その結果、園長が自園の教育理念や運営方針が職員集団と共有していることが事務職務中心園長で有意に低いこと、園長の業務の手応えについても、事務職務中心園長は「その他」が有意に高く、職員指導職務中心園長は「保育者の育成」が有意に高く、「園の経営」が有意に低いというようにタイプによるい異なることが明らかになった。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
実際に分析を行う中からアイデアが生まれ特に私立幼稚園園長の事業研究について深めることができている。
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今後の研究の推進方策 |
研究分担者の所在大学が全国に点在しているので、スカイプ等を適切に活用したり、合宿などを行い、集中的に研究を進めていく。
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