本研究期間に行った主な研究成果としては、放電の要因となるマルチパクタを抑制するコーティング開発のため、様々な物質の2次電子放出係数及びQ値の測定を行い、誘電体アシスト空洞に最適なDLCコーティングを開発した。これを最小単位の誘電体アシスト空洞である2セルの試験システムを開発し、誘電体アシスト空洞の高電界試験を行い15MV/m 程度の高電界を得られた。さらに高電界試験チェンバーに冷凍機を設置し、液体窒素温度程度まで冷却して測定を行った。 また加速器システムの設計として真空排気及びディスク間の接触の問題を大幅に改善するチョーク構造の開発を行い冷却効率や真空のコンダクタンスを改善できる構造が決定した
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