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2019 年度 研究成果報告書

スピン相関で探る不安定核のダイニュートロン

研究課題

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研究課題/領域番号 16H02179
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関東京工業大学

研究代表者

中村 隆司  東京工業大学, 理学院, 教授 (50272456)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワード原子核物理学実験 / 不安定核 / 中性子過剰核 / ダイニュートロン / 中性子ハロー
研究成果の概要

本研究の目的は、核内の強い空間的相関「ダイニュートロン」を中性子過剰核の2中性子崩壊の直接観測により調べることである。そのため、非束縛核26Oを27Fの一陽子分離反応により生成し、放出される2中性子の角度相関を調べる実験を行うべく、高精細中性子検出器HIMEを建設し、完成させた。ただし、実験については、一次ビームとして必要となる48Caの供給が、国際情勢の変化のために止まったため、ビームタイム待ちの状況である。
一方、並行して行ったクーロン分解の実験データ解析から、ダイニュートロンを調べる研究を行い、6He, 19Bの中性子ハロー中の2個の中性子がダイニュートロンである証拠をつかんだ。

自由記述の分野

原子核物理学実験

研究成果の学術的意義や社会的意義

本研究の目的は、原子核表面に存在が予言されながら未だ確立していない空間的に強く相関した中性子対「ダイニュートロン」の存在の有無を調べることであった。その結果、実際に6Heや19Bの中性子ハローにダイニュートロンの存在が確かめられた。このことによって、密度が薄くなる中性子過剰核の表面に、強く相関した中性子対が存在することが明らかとなった。このことにより、ダイニュートロンが中性子過剰核の一つの重要な性質として認識されるようになり、中性子過剰核で普遍的に現れる可能性も出てきた。一方、中性子星の表面においてもダイニュートロンが重要な役割を果たしている可能性も示しており、今後の研究が待たれる。

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公開日: 2021-02-19  

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