本研究の目的は、核内の強い空間的相関「ダイニュートロン」を中性子過剰核の2中性子崩壊の直接観測により調べることである。そのため、非束縛核26Oを27Fの一陽子分離反応により生成し、放出される2中性子の角度相関を調べる実験を行うべく、高精細中性子検出器HIMEを建設し、完成させた。ただし、実験については、一次ビームとして必要となる48Caの供給が、国際情勢の変化のために止まったため、ビームタイム待ちの状況である。 一方、並行して行ったクーロン分解の実験データ解析から、ダイニュートロンを調べる研究を行い、6He, 19Bの中性子ハロー中の2個の中性子がダイニュートロンである証拠をつかんだ。
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