MeVガンマ線は元素合成を直接観測できる唯一の窓である。しかし不完全な画像法のため停滞していた。我々は電子飛跡検出コンプトンカメラを開発、MeVガンマ線方向測定に成功しガンマ線完全可視化技術を確立、Crab、銀河511keVγ線が1日で検出可能なSMILE2+装置を開発、18年にJAXA豪州気球を用いて銀河を観測。予定通りかに星雲と銀河中心511keV,を4~5σで検出さらに銀河拡散ガンマ線、宇宙背景MeVガンマ線はそれぞれ10σ以上で検出し、0.2~7MeVのスペクトルを求めた。特に銀河拡散γ線が理論より1桁多いことを実証、暗黒物質からの崩壊など未知の機構を示唆する兆候が出た。
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