ストレンジネス量子数-2をもつ原子核について(K-,K+)反応を用いて探索を行った。既存の磁気スペクトロメーターを使って取得した6 MeVのエネルギー分解能を持つ実験データの解析をすすめることにより、グザイ・ハイパー核の束縛状態を観測することに成功した。この結果は、分解能14 MeVで以前に取られた米国ブルックヘブン研究所の結果と一致している。一方、分解能が三倍近く改善したことにより、昔のデータでは観測できなかった二重ラムダハイパー核の励起状態と考えられる励起も観測された。よりエネルギー分解能を向上するためのアクティブ標的の開発にも成功し、2 MeVでの新しい実験データの取得を準備している。
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