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2019 年度 研究成果報告書

アクティブ標的を用いたS=-2ハイパー核の精密分光

研究課題

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研究課題/領域番号 16H02186
研究種目

基盤研究(A)

配分区分補助金
応募区分一般
研究分野 素粒子・原子核・宇宙線・宇宙物理
研究機関京都大学

研究代表者

永江 知文  京都大学, 理学研究科, 教授 (50198298)

研究期間 (年度) 2016-04-01 – 2020-03-31
キーワードハイパー核 / ストレンジネス / J-PARC / 原子核実験
研究成果の概要

ストレンジネス量子数-2をもつ原子核について(K-,K+)反応を用いて探索を行った。既存の磁気スペクトロメーターを使って取得した6 MeVのエネルギー分解能を持つ実験データの解析をすすめることにより、グザイ・ハイパー核の束縛状態を観測することに成功した。この結果は、分解能14 MeVで以前に取られた米国ブルックヘブン研究所の結果と一致している。一方、分解能が三倍近く改善したことにより、昔のデータでは観測できなかった二重ラムダハイパー核の励起状態と考えられる励起も観測された。よりエネルギー分解能を向上するためのアクティブ標的の開発にも成功し、2 MeVでの新しい実験データの取得を準備している。

自由記述の分野

原子核物理学実験

研究成果の学術的意義や社会的意義

通常の物質はアップとダウンという二種類のフレーバーのクォークから形成されている。ところが、中性子星と呼ばれる超高密度の星のコア部では、ストレンジネスという三番目に軽いフレーバーを含む物質が重要な役割を果たしていると考えられている。大強度陽子加速器J-PARCではそのような物質の研究が進められている。観測が進められる中性子星連星合体からの重力波は、中性子星の内部構造を明らかにしてくれると期待されている。 また、この合体事象は鉄より重い重元素の合成が起きているサイトとしても注目されている。スーパーコンピューターを駆使した大規模計算と組み合わせて我が国で高密度ハドロン物質の研究が切り拓かれている。

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公開日: 2021-02-19  

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