研究課題/領域番号 |
16H02246
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研究種目 |
基盤研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
応募区分 | 一般 |
研究分野 |
プラズマ科学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
尾崎 典雅 大阪大学, 工学研究科, 准教授 (70432515)
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研究分担者 |
松岡 健之 大阪大学, 先導的学際研究機構, 特任准教授(常勤) (70581635)
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研究期間 (年度) |
2016-04-01 – 2020-03-31
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キーワード | ハイパワーレーザー / X線自由電子レーザー / 超高圧 / 極限環境 / 構造相転移 / 超高速変形 / パターン形成 / ラディオグラフ |
研究成果の概要 |
極限環境・極端条件での物質研究プラットフォームの高度化に着手し、超高速の逆空間および実空間のX線イメージング技術の基盤を確立した。X線診断と結合された可視光診断系により熱力学状態の同時計測も実現した。700万気圧もの動的超高圧状態の生成と、極限超高圧下での結晶構造やメゾスケール構造の直接観察を実証した。1) 物質の配向と超高速相転移の関係、2) 高硬度物質の弾塑性変形過程の転移経路、3) 多波衝撃波および希薄波の伝搬によるメゾスケール状態変化、4) ナノ多結晶や液体金属などの状態変化を伴う際のパターン形成など、超高速長周期構造とパターン形成の学理構築に向けた重要な知見を初めて得た。
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自由記述の分野 |
高エネルギー密度科学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新物質、新材料、新構造を制御し生み出すための新しい指針や方法を示したり構築する上で、重要な成果である。高硬度材料やセラミックス材料が、ミクロスケール、フェムト-ピコ秒スケールでどのように変形および相変化し、さらに大変形から破壊に至るかをモデル化するために必要不可欠な知見が得られた。またそれを得るための研究基盤が整備された。これにより航空宇宙材料や核融合材料など、様々な分野に関連する極限環境下の材料の振る舞いをシミュレートすることが可能となる。ここで高度化された独自の研究プラットフォームは、新しい科学および産業を先導するために必要不可欠な物質材料データベース構築に生かせる。
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