温暖化ガスである二酸化炭素(CO2)とメタン(CH4)を減らす上で、メタンドライフォーミング反応は重要である。通常は高温度(>800度)で行なわれる反応であり、炭素による被毒作用による劣化もあり、高い耐久性が求められていた。研究代表者は、従来の担持触媒ではなく、スポンジ構造をもったナノポーラス金属触媒によってこの問題の解決に取り組んだ。その結果、550°C 360 時間の反応耐性を持ったナノポーラスニッケル・イットリウム酸化物複合触媒を開発した。また、二酸化炭素を用いたメタンカップリング反応として、地球上のありふれた元素のみで構成されたカルシウム・炭酸ナトリウム複合触媒を開発した。
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