本研究では、疎水性および疎水・親水性からなるモデル表面を形成し、その表面の濡れ性挙動およびその表面における吸着水の吸着力を調査した。その結果、異なるアルキル鎖長を有する2種類の有機シラン分子を被覆することで、低ヒステリシス表面が形成されることを明らかにした。数種類のプローブ液体を用いた接触角測定の結果から、この表面に存在する分子欠陥や細孔の面積は0.31-0.36 nm2以下であることを明らかにした。 疎水性、疎水性・親水性混合表面のモデル表面におけるフォースカーブ測定の結果から、吸着力は静的接触角の大小関係と対応していることを明らかにした。
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