現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
平成28年度においては,窒素原子の結晶粒界近傍での局所固溶現象による延性低下の再現性に関する実験的検証と,熱処理による緩和効果と延性回復の実証を主たる目的としており,それらの課題に関する成果は,次の学術論文を含む3件(詳細は後記)が掲載された. J. Shen, B. Chen, X. Ye, H. Imai, J. Umeda, K. Kondoh, The formation of bimodal multilayered grain structure and its effect on the mechanical properties of powder metallurgy pure titanium, Materials and Design, 116 (2017) 99-108. 加えて,平成29年度の課題であるSi固溶原子の振舞いに関して前述した研究成果が得られており,かつその一部は下記の論文として掲載できたことから,当初の計画以上に進展しており,本研究の主要目的である軽元素が固溶する純チタン焼結材における高延性挙動の発現機構の解明に関する方向性を明らかにした.
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